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モーリス・エステーヴは、20世紀フランスの抽象美術の画家。
ロベール・ドロネーやソニア・ドローネー等とともに、抽象美術を牽引していったらしいのだが、エステーヴに関して詳しいことを調べる手立てが身近にない。
ともあれ、画家は絵が勝負だから、描いた作品が好きであればそれ以上は求めないでおく。
彼の色彩は、今日のような五月の陽射しに負けないほどきらきらと輝き、生気に満ち溢れている。
彼の黄色が好きだ。
ボナールやゴーギャン、ゴッホとも違う、からりと乾いて軽い黄色。
見ていると心がぱっと明るく楽しくなってくる。
うずうずと色を思い切り使った絵が描きたくなる。
生きていることが、肯定的になり、祝福されている気分にさせれくれる。
こんな絵は、滅多にお目にかかれないかもしれない。
影など存在しないかのような色彩のきらめき。
大きなエステーヴの絵を、ドンと部屋に飾りたくなった。
影を生まない色彩の太陽を!
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