rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

青が恋しい ニコラ・ド・スタールのプロヴァンス風景

2020-07-25 16:17:49 | アート

Nicolas de Staël, Paysage de Provence, 1953,

今年の梅雨は、なかなか明けない。
生を受けてこの世界の仲間入りをしたとき、心地よく守られていた環境からの激変で暑いと感じたためなのか、夏が苦手な私でも、さすがに毎日雨と曇り続きで気持ちが鬱々としてしまう。
抜けるような青空が恋しい。
もちろん、今はとても便利な環境が整っていて、空調の効いた部屋で世界各地の景色や宇宙からの地球さえ見られてしまう。
それらの映像は、より美しく見えるように効果的処理がなされ、しかも雰囲気を醸成するようなBGMまで加えてある。
人の感性のフィルターを通して触れるそれらと、ド・スタールの絵のどこに差があるのかといわれれば、なんら代わりがないのかもしれない。
けれど、今、付加される音はいらない、場面の変化もいらない、ただ静かにあってほしい。
流れ去るものは欲しくない。
青の世界があればいい。
ときにはとまって、瞑想に耽るのも必要なのだと思う。
だから、この青に静かにダイブするのだ。





2020年7月19日 ネオワイズ彗星

2020-07-19 23:32:40 | 空・雲・星・太陽たち
とうとう観られた!ネオワイズ彗星!!
今年の梅雨はかなり本気だったため、連日雨か曇りの天気で、青空や太陽、星を見られたのはおそらく2週間ぶりだ。
午前から青空が見え始めてきたときには、とにかく夜までこの天気がもってくれることを、ただひたすら念じていた。
絶対に観たい執念でSNSから情報を集め、今夜の8時から9時にかけて、北斗星のおおぐま座β星の下のほうに出現するらしいとあった。
双眼鏡を用意して、家人と協力し合い星を探す。
今は梅雨の晴れ間、温度も上がりかなり蒸し暑いと虫たちが活発になる。
虫除けスプレーを丁寧に噴霧し、家人が頻繁に外へ出て星を探してくれて、とうとう、8時30分ごろに彗星を見つけた。
遠くにある街の明かりで仰角15度ほどは光の影響を強く受けていたが、20度あたりでやっと星を認められる。
双眼鏡なしでは到底観られない観測状態だったけれど、どうにか彗星らしいその尾を観ることができた。
しかも、家人と元中くらいの人と一緒に観られた。
前回は紀元前2300年ころで、次回は5000年後だというから、そのころこの彗星を見上げる地球人がいるかどうかわからない。
先ほど家人がまた偵察にいったなら、空の下側が霞んできて、もう彗星は観られなさそうだと報告してくれた。
明日からまた天気が思わしくない。
今日のこの幸運は、特別だった。
そして、彗星を楽しみにしていた私を思いやって協力してくれた家人に、心から感謝しよう。
数千年に一度の特別な夜として、私の心に刻み込まれた、実にロマンチックな思い出だ。

気になりすぎる ヒマラヤスギの松ぼっくり

2020-07-05 22:08:40 | 植物たち


昨日、なりゆき任せの家人と元小さい人でドライブに出かけた。
家人の気まぐれで、涸沼の北側の道を行くことになり、どこか湖岸に出られる公園を探した。
ちょうどよく、親沢公園というところが見つかって、車を止めて湖畔へと歩いていく。
そこは、涸沼に少し突き出した地形となっていて、芝生の手入れも行き届き、有料キャンプ場でもあった。
晴れていたなら、とても気持ちのよさそうなところだ。
写真を撮っておきたいと思っても、あいにくとカメラの持ち合わせがない。
残念だが、また来ればいいとあきらめて、帰ろうと駐車場に向かいだしてふと周りを見たときだ、大きな木の枝の上に、ポコンポコンと卵形の白っぽいものが垂直方向にのっている。
気になり近づいてみると、松ぼっくりのようなものだった。
その姿がとてもかわいらしくて、自分ひとり大騒ぎしては喜んでる。
この松ぼっくりが成長したら、さぞかし見事で楽しいだろうと、それだけでもこの場所を再訪したくなった。
このときは、木の種類がはっきりわからなかったけれど、調べるとヒマラヤスギと判明して、その松ぼっくりのかさが開くとシダーローズというのだそうだ。
そういえば、木の下には、花弁のような茶色いものがたくさん散らばっていた。
見た目がバラのようでかわいらしいところから、クラフトの素材にもなっているらしい。
ああ、秋が楽しみだ。

家人の成果

2020-07-03 22:49:01 | 生き物たち

メダカ 銀色 オレンジ そして黒

数年がかりの家人の取り組みに、メダカの飼育がある。
知人に分けてもらった銀色メダカが始まりで、その後丁寧に育て増やして6年目になる。
4年前あたりから、白いメダカが現れ、次いでオレンジ色、昨年には濃い灰色がかったものと真っ黒のものが誕生した。
また、かなり長生きで、6年前に分けてもらったものの第一回目の稚魚だったものが、まだ生きている。
形もさまざま、すらっとしたものは普通なのだろうが、おなかがぷくっとして尻尾が短いメダカらしからぬものだっているのだ。
近年メダカブームらしいが、奥が深そうでなるほど納得してしまう。

我が家のミモザについては、このブログでも何度となく紹介しているけれど、このミモザ、なかなか簡単には増やせない。
挿し木もさんざんやってみたが、全滅している。
種も出来るから、適当にぱらぱら蒔いても何の音沙汰もない。
どうやって増やすのか調べたならば、種を熱湯につけては一日放置を3回以上繰り返し蒔くというもの、今年は本腰を入れて挑戦した。
するとほら、ぷちっむくむくのこのこと、発芽してきた。
発芽率は今のところいいとこ20%くらい。
さて、これが順調に大きくなるか見守るばかりだ。

生き物を育てることにまったく関心のなかった家人だが、ブルーベリーに始まり、メダカ、ラズベリー、ミモザ、にんにくなど、私が手をかけられなくなったものを仕方がなく引き継いだり、知人から譲り受けたりと、成り行きで始めたことに面白みを感じてはまってしまった。
またこれらに関わることで、今までとは違う充実感を得られ、なにやらとても楽しそうでもある。
私も、そんな家人の話や姿に触れられるのを心地よく感じるのであった。


ミモザの発芽

梅雨の晴れ間 理想的な夏の日

2020-07-02 23:32:58 | 日記

紫陽花

運のいいことに、今日は仕事が休みの日。
貴重な梅雨の晴れ間で、しかも爽やかな風が吹いている。
おまけに体も調子よく、何ヶ月ぶりに自分で布団を干し、カバー類を洗い、写真を撮って、充実した一日を過ごせた。
今は虫の音を聞きながら、自然の涼しさを満喫している、理想的な夏の日だ。
ああ、こんなときに山を歩いたり、渓流を楽しんでみたいものだな。


ねじ花


紫のバラ


ハイビスカス