滑り落ちる。
まぁ、乾燥した季節、よくある話です。
んで、いつも通り、足元や、後ろに落ちてないか探す。
所が今回に限って見当たらない。
あれ？確かに落としたのに。
挟んだ耳には間違いなくボールペンは、今存在していない。
おかしい。物理的に無くなるなんてあり得ないのだが。
と、頭をポリポリしながら考えていると、今日の服装に気が付く。
パーカーを着ていた。予想通り、フードの中にボールペンは落ちていた。
あると思った場所に無いと焦りますよね。冷静な判断が出来なくなる。
安心して私はパーカーのポケットにボールペンを入れた。
これで落とす事は無い。
本当に安心しきった私は、案の定、パーカーのポケットにボールペンを
入れたまま会社から帰宅してしまった。
会社で置きボールペンとして使っていた物なのに。
名前が書かれたそのボールペンを見る度に虚しさが誘う。
私も年老いたなぁ。チョット恥ずかしい。
