昔はジャズのレコードたくさん置いた喫茶店あったんだけれど最近はあまりみないね。
オイラの実家の近所にもカウンターだけのこじんまりした店にレコードがいっぱい並んでいて、ヒゲのマスターが客同士の会話の妨げにならない程度に音量を絞って延々とレコードをかけてくれて心地よかった。よく通ったものだったがいつの間にかひっそりと閉店。
ジャズに関してはあまり詳しくないオイラではあるが、たまに著名なアーティストのCDやレコードを買ってつまみ食いの如く聴いている。
本日はジョン・コルトレーンの作品でも。
50年代からミュージシャンとして活動を始め、マイルスのバンドに加入しその名を売った。そして60年代になってマイルス・バンドから独立し、リーダー・アルバムの制作やライブ活動に明け暮れ人気を博した。そして60年代半ばごろには、彼の更なる個性を晒し出すかの如くフリー・ジャズなる新しいジャンルを開拓する事になる。残念ながら1967年に病気でわずか40年の短い人生を終えることに。
本日はその彼のフリー・ジャズ時代、1966年に出た彼のヴィレッジ・バンガードでのライブ盤、Live At Village Vanguard Againを聴いてみる。
(1997年に出たインパルス・レーベルからの再発盤。因みにコルトレーンを見るといつもオイラの好きなイコライザー・シリーズのデンゼル・ワシントン Jr. を思い出す。)
(収録曲は、15分強のNaima、My Favorite Thingsのプレリュード的なベーシストによる6分程度のインプロ。裏面は20分強にも及ぶMy Favorite Thingsのみ)
ジャズ通の人達によれば、最初に聴くコルトレーンの作品では無いと言われているぐらい余りにフリーに弾けて難解なものではあるが、ロック系のリスナーとすれば難解なプログレを聴くのだと思えばこれはこれであり。
ここでのコルトレーンとテナーを吹く相方ファロアー・サンダースの壮絶なインプロの絡みを聴けば、かってぶっ飛んだ記憶のあるクリムゾン宮殿での突如始まるイアン・マクドナルドのアグレッシブなホーンの演奏なんてまだまだ許容範囲。
まあオイラのようなジャズ初心者なら、がっぷり四つになってシリアスに聴くのではなくジャズ喫茶で聴いていたように音量を絞って“ながら聴き”がお勧めかな…
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