ビートルズの最後のシングル、Now And Thenの音源がネットで聴ける様になったので早速聴いてみた。
この曲のデモが録音されたのは1975年のアルバムRock ’N’ Rollと1980年のDouble Fantasyの間の70年代後半とされていて、ちょうど別居生活を送ったLost Weekend時代が終わりニューヨークに戻りメインが子育て主夫の時代だった。
そんなジョンの個人的な時代背景を考慮しこのしんみりとした心情を綴った詞を読むと、それは最も身近に存在する家族に宛てたメッセージではないかと思える。
4流コレクターながらビートルズの作品をシコシコと集めている身としては、ファンの間での今回の盛り上がりに水を差す様な事を言うのは心苦しいけれど、この作品はビートルズの作品というよりはやっぱりジョンのソロと捉えた方がいいのかも....
まもなく発売されるThe Beatles 1967-1970の増補改訂盤のお尻にくっつけるよりは、ジョンの1997年に発売されたベスト・アルバム、Lennon Legendに収録されたStand By Meと(Just Like) Starting Overの間に何気に挿入された方がクロニクル的にはしっくりくるのだが....
(ジョンのソロ時代の作品を1枚のでCDで手軽に辿ることの出来る優れもののコンピ・アルバムだと思う)
もちろん営業的にはビートルズを全面に出した方が良いと言う大人の事情は鈍感なオイラでも十分理解出来る。
コーラスを聴くと、ああビートルズだなぁとしみじみ。
でも後世まで残るような感じの曲と言うわけではないですね。
で、これが遺産の最後と言うわけで売りつける気満々な感じが
うーん、どうもなぁとは思います。
ジャケ、もう少しどうにかならなかったのかなと。
残念!