CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Out Of The Blue その4、博士暴挙に出る

2019年05月23日 | 特になし

博士:ウーファの状態はどうじゃね?  

助手:コーンの動きは軽やかになりました。しかし一応エッジの表面は乾いたものの、エッジの両端にはまだビスコロイドが残っていて若干粘つきます。 

博士:エッジの表面を傷ないように完全に除去となると、まだかなり時間がかかるみたいじゃのう〜

それに、もうネバネバ地獄からは解放されたいので、これはこのままにして様子をみよう。 

ところで、我が研究所には、マツコDXならぬ、クレポリメイトDXなるものがあるの知っておるか?

長年のギラギラ太陽光線の攻撃を受け、色褪せや劣化した車のダッシュボードにツヤと潤いを与える優れ物の薬剤じゃ。 

世界素人オーディオ・スピーカー補修連盟(存在するのかどうか定かではない)によると、姉妹製品のクレポリメイトがビスコロイド・コッテリのエッジ軟化作業に一役買っているような報告があった。 

しかし軟化作用の効果があったという人もいれば、そうでない人もいる、また効果があったとしても、スピーカーの音色がオリジナルとは異なる結果になる可能性があるので使用は控えた方がいいと言う意見もちらほらあるらしいのう〜 

助手:それぞれの塗布の条件が異なるのでなんとも言えませんね〜 

博士:このままビスコロイドを完全に剥がして、ネバネバ系ダンプ剤を新たに塗り込むのも面倒じゃ。 

ビスコロイドがまだエッジに残っているようなので、その硬化防止としてこれを上塗りしてみよう。

ナノ・サイズ化した高分子ポリマーが強い保護皮膜を形成し、深みのある光沢を長期間保ち、ベタつきもないと書いてある。何しろDXと付いているので効果抜群じゃ!(本当かね?) 

エエィ、やっちゃえ日産!

助手: ラジャー! 

と深く考えずに無謀にもエッジに塗布。 

数時間後、 

助手:乾燥しました!さらっとした仕上がりでネバ付きはありませんし、コーンの動きも軽やかです。 

博士:ビスコロイドを剥ぎ取ればコーンの動きが軽やかになるが、スピーカーがエンクロージャーに取り付けられ垂直のポジションになると、コーンのバランスが崩れてコーンの自重で下に垂れ下がりスピーカー内のコイルの作動に問題が出て来ないだろうか?

もうこれでいいや! 

助手:それから、コーンは着色しないでこのまま行きますか? 

博士:値段の張るビンテージ・スピーカにおける、自己責任でのコーン紙着色が音色を変える原因になれば、ビンテージとしての価値が暴落しそうなので、オリジナルをキープするのが得策じゃ。 

しかし薄汚く退色したコーンもなんだかな〜

(退色してくすんだ色になったコーン紙、さらにコーン紙にチラホラ滲み出たブレーキー・フルードの汚れが追い打ちをかける) 

助手:通販でそれ用の塗料販売されてますよ〜 

博士:ばっかもん〜、コーン紙たった2枚塗るのに、このスピーカーより高い特殊塗料買ってどうするの!

当研究所にはこれがある。ボック・エッキ〜だ! 

助手:ボック・エッキ〜って? 

博士:100円ショップで買った、墨液のことじゃ。ネットでも自己責任でコーン紙に墨汁が塗布されているのが報告されておる。

 

助手:さすがボンビー志向満タンな博士!  

博士:作業開始! 

助手:了解!  

てな事で、適当でいい加減な解釈による自己責任な作業で、さらに混迷が深まって行く。  

スピーカの運命やいかに!

 

最終回に続く



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