何事も一気に大ブレークしてしまうと、その次が困る。
さて次はどうしたものかとあまりに肩に力が入りすぎて思うような結果が出ず、3歩進んで2歩下がるってなことになりかねない。
シンガー・ソング・ライターのビリー・ジョエルは、1977年のStranger がアメリカだけで1000万枚を売り上げるメガ・ヒットを記録した後を受けて、次作が前作の二番煎じにならぬよう自然体で制作に取り組んだそうな。
翌年1978年に出来上がった作品、52nd Streetはより洗練されたアレンジメントで少々ジャズよりの良質な作品に仕上がった。売り上げは前作を越えられなかったもののグラミー賞受賞など2作連続で素晴らしい結果を残せたと思う。
サイドー1からBig Shot、HonestyにMy Lifeと続くシングル・ヒット3連発は圧巻。さらに急にトップ・スターに上り詰めた自分自身を初心忘れべからずと戒めているようなBig Shotは興味深く感じる。
ちなみにメガ・ヒットを記録したイーグルスのHotel Carifornia 、フリートウッド・マックのRumorやレッド・ツェッペリンのIVなどの後を受けたアルバムは同様に販売実績においていずれも前作を超えることはなかった。
ただ、個人的にはゼップのHouse Of The Holyは前作より革新的で好ましく思う。マックのTuskはビートルズ的に言えばホワイト・アルバムよりもアビーロードを目指す、すなわち1枚ものに集約すべきだったかな? そしてイーグルスのLong Runはちょっと空回り、またHotel Cariforniaよりはその前作のOne Of These Nightsの方がいいと感じるのだけれど...
まあ、あくまでも個人的な意見では有りますが...
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