CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

カーペンターズはヤッパリ大工だった。

2015年04月28日 | AMERICAN ROCK/POPS
72年に我が家にもついにステレオセットがやってきて、近所のレコードショップで 最初に買ってきたのが、ビートルズのA HARD DAY'S NIGHTでした。それ以外のアーチストは、 オリジナル・アルバムを金銭的に1枚ごと揃えていく余裕もなく、ベスト物のレコードを買うことにしました。ベスト物であれば、当然ヒット曲中心に収録されているのでハズレはないだろうという考えもありました。

カーペンターズもその中の1枚で、買ったアルバムは、1971年発売のカーペンターズ ゴールデン・プライズ、スーパー・スターというベスト物で、初期の3枚のアルバムから選曲されていました。調べて見ますと、このアルバムは、日本独自の編集で、オリコン3位を記録したそうです。71年から82年にかけてオリジナルアルバム以外に、実に9枚の日本独自の編集アルバムが発売されたようです。また、外国アーチストとして日本での総売上がマライヤ・キャリーやビートルズに続く3位を記録したことから、本当に日本人に親しまれ愛されたアーチストだったと言えるでしょう。

今日紹介するのは、1970年発売の全米2位になった2枚目のオリジナル・アルバム、CLOSE TO YOU(遥かなる影)です。

ここでは、カバーとして大御所であるバート・バカラックの作品を3曲(CLOSE TO YOU、 BABY IT’S YOU、 I’LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN)、ソングライターのロジャー・ニコルス/ポール・ウィリアムスの作品を2曲(WE’VE ONLY JUST BEGUN、 I KEPT ON LOVING YOU)、 ティム・ハーディン(REASON TO BELIEVE、ロッド・スチュワートもカバーしています)、そしてビートルズ(HELP)など非常に良い選曲だと思います。

カーペンターズといえばもちろんカレンの素晴らしい歌唱力が目立つのですが、個人的にはリチャードのアレンジがカーペンターズ・サウンドの要であると評価しています。カレンの歌唱力を最大限引き出せるアレンジにカーペンターズ流のゴージャスなコーラスを加えて、オリジナルもしくは他の歌手のカバーとは全く異なるサウンドを作り上げる手腕は見事です。

バンド名は、カーペンター兄妹からきているのですが、曲をいろいろなアレンジで組み上げて完成させる作業からしますと、この場合大工さんと捉えたほうが適切ですね。

そこのハードロッカーの貴方! たまにはこういうのを聴くのもいいですよ。

Carpenters, Close to you (遥かなる影)


Carpenters, Help (ヘルプ)

ビートルズのヘルプとは全く違ったアレンジです。


このアルバムを当時買ったのですが、行方不明となっています。


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