本日は1969年に出たストーンズの二枚目の公式ベスト・アルバム、Through The Past, Darkly(Big Hits Vol.2)。
以前にこのブログで登場したのは英盤で、今回の米盤とは収録曲が少しばかり違っている。
それに比べると英盤の選曲の何曲かは少しばかり地味だったかな?
手元にあるのは4年ほど前に再発されたカラー・レコードで、カラーと言っても透明なやつではある。
カラー・レコードと言えばよく聞く話が、音質があまり良くないらしい。
レコードの原料は、ポリ塩化ビニールが主剤となる合成樹脂で色は透明。塩ビの素材は柔らかいので通常材質の強度を増すためにカーボンをいくらか混ぜる。
透明な樹脂にカーボンを加える事によって所謂黒盤となるわけで、色が黒であれば表面の埃や傷などが見つけ易く手軽に扱えるたり、また売れ残りの廃棄盤を再生原料として再度使用可能なことから、業界のスタンダードとなった。
一般的にカーボンの添加によって強度が増したレコード盤は、低域がタイトに聴こえこの辺りの感覚から黒盤の音質の方が良いと言われるているのでは。
そして透明な塩ビ樹脂に適切な顔料を混ぜて合わせる事によって製造されるのがカラー・レコード。
カーボンが入っていないカラー・レコードの場合は、材質の強度の関係から黒盤と比べて音質がマイルドに聴こえるらしいとも言われているので、一概にカラー・レコードの音質が悪いというわけではなく、聴く人によって好みが別れるのでないかと。
ところで60年代、東芝音工からEver Clean Recordsという静電気を防止する添加物が加えられた 少々ドス黒い赤盤が販売されていた。
(オデオン盤のリボルバー)
しかしその後、お掃除楽チンの触れ込みのEver Clean Recordsなるものはいつの間にか消え去ってしまった。詳しい事情は知らぬが、その添加物の影響でどうもレコードの音質もしくは品質がそれほど良くなかったのかも。
色違いで珍しいと、黒の通常盤以外に限定版とされるカラー・レコードやピクチャー・レコード、さらには消え去ったEver Clean Recordsなども集めだすときりがない。カラフルで視覚的に楽しいのは楽しいけど....
(The Who、米盤のチェリーカラー・レコード)
(Ringoのカラー・レコード)
(David Bowieのゴールドカラー・レコード、貧乏たらしく未だ開封せず)
(Badfingerのグリーンカラー・レコード、これまた貧乏たらしく未だ開封せず)
(Beatlesの米盤ホワイト・アルバムのホワイトカラー・レコード)
致命的なのは、黒盤とカラー・レコードの音質の違いを語れる聴力も持ち合わせていない事。
といつも通りカッコつけて語るほどの話でもなかった様な。
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