世界中のあちこちで相変わらずドンパチとやっている。
首を突っ込みアレコレ言えるほどの正確な実情の認識や知識を持ち合わせてはいないし、恥ずかしながら遠い彼方国の話であるが故にイマイチ切迫感はない。
それであっても、なんとか当事者同士が折り合いをつけて取り敢えず停戦って事にならないものだろうかと願う今日この頃。
本日は1966年のサイモンとガーファンクルの3枚目のアルバム、Parsley, Sage, Rosemary And Thymeがでも。
今回は、前作の少々やっつけ仕事感のあったレコーディングとは異なり、アーティスト主導でお金と時間をかけて丁寧に制作された。
みずみずしさ溢れる中々の仕上がりで、全米チャート4位の大ヒット作となった。
特にこのアルバムに収録された7 O’Clock News/Silent Nightが印象的…
左のチャンネルからピアノ伴奏を伴った彼らのsilent Nightが聴こえ、右からは7時のニュースと称す当時の政治や社会関連のニュースの朗読が流れる。
公民権法案、睡眠薬オーバー・ドーズのよるコメディアンの死亡、マーチン・ルーサー・キング牧師のデモ行進、シカゴの殺人鬼、議会におけるベトナム反戦活動や元副大統領のニクソンによる反戦活動非難の演説などシリアスで暗い現実を映し出していた。
また二つの歌が組み合わさったScarborough Fair/Canticleも、裏の歌は反戦歌みたいな感じだ。
国民性の違いなんかも関係していると思え日本ではあまり見られない光景なのだが、アメリカの俳優や歌手は結構よく政治に関して発言し、大統領選挙なんかでも自身の支持する候補者を積極的に応援する。
彼らも70年代の始め、共和党大統領候補ニクソンに対抗して民主党から出て選挙に敗れたマクガバンをかなり応援していたような話を聞いた。
3つの香辛料の名称からなるアルバム・タイトルからは推測出来ない彼らのこの様な側面も理解してこのアルバムを楽しめれば…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます