サイモンとガーファンクルときたので本日はポール・サイモンでも。
オリジナル・アルバムをじっくり聴くのも良いけど、たまにはベスト・アルバムをさらっと聴くのも悪くない。何しろヒットした曲ばっかりだから馴染みやすい。
ポール・サイモンはCD時代になってから、ベスト物がどんどん出てきて一体どれを聴けば良いのか迷ってしまうが、さらっと聴くなら1977年に出たGreatest Hits, Etc.が個人的にはお薦め。
ソロになった1972年のPaul Simonから1975年のStill Crazy After All These Daysまでの3枚のアルバムから主に選曲されている。この後のアルバムは少しづつ彼の芸風が変わって行くと言うか、それまでのイメージと離れていくような感じがして、個人的には70年代までの作品だけで十分じゃないかと思う。
ところでアルバム・タイトルに記されたこのEtc.(エト・セトラ)ってどう言う意味なのか?
それはStill Crazy After All These Daysのレコーディングセッションで録音されたものの、アルバムに収録されなかった新曲、Slip Slidn’ AwayとStranded In A Limousinの2曲がこのベスト・アルバムに収録されている事のようで… 後に双方ともシングル・カットされ、Slip Slidn’ Awayが全米5位と大ヒットを記録する。
ポール・サイモンのコレクターからすれば、ベスト物なんてよほどジャケのデザインが凝った優れものでない限りそうそう手が出ない。しかし、オリジナル・アルバム未収録の2曲が本アルバムに収録された事から無視できない代物となった。
即ちGreatest Hits<その他諸々、エト・セトラの公式が成り立つ。
ちなみに日本独自編集の企画アルバム、FCPA518には、サイドAの2曲目にある筈のStranded In A Limousinが何故か収録されていない。
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