70年代中頃になると値上げに次ぐ値上げでLP一枚が2500円程度で販売され、当時の一般的な所得から考えるとLPの購入って結構割高な商品だった。
ただその頃はカセット・デッキが比較的安価で高性能となり、録音テープもダイナミック・レンジの広いハイ・エンドなスペックものが投入された事から、LPを購入して直ぐにカセット・テープにダビングして聴くことが流行った。
さらに週刊でFMラジオの番組表を掲載した雑誌も発行されたことから、大ブームとは言えないもののエア・チェックもオーディオ・マニアの間では流行った。
これだとガチのファンでない限り特にLPを買う必要も無くなってくるわけで...
本日はデビッド・ボウイの1974年の8枚目のアルバム、Diamond Dogs。
当時土日を除いた毎日夕方、新譜アルバムを丸ごとオン・エアーするFMラジオ番組があって、このアルバムをエア・チェック。
テープに録音されていることによってから、LPで再生するよりは手軽に再生でき何度も繰り返し聴いていた。
てな事で、ジャケのセンスがイマイチでグロテスクだとか内容も他の作品と比べれば劣るなんて辛口な批評もあったが、個人的には耳に馴染むアルバムとなった。
しかしそのテープも劣化して廃棄処分と相成る。
2004年になると30周年記念盤Diamond Dogsが発売されたので、当時住んでいたシンガポールのCDショップで懐かしさに誘われて購入に至る。
ボートラ音源が収録されたCDを含む2枚組として発売されたものの、ダビング出来ないCopy Controlled CDと言うスペックだった。
(ダビング出来ないって事は無いけれど、PC使ってダビングしている最中にPCもしくはメディアが壊れてもわしゃ知らんって感じかな?)
当時シンガポール、香港やマレーシアは英国のレコード会社の販売テリトリーでEMI系の新譜はほぼCCCDだった様に記憶する。
不評によりCCCDはその後すぐに廃止され、また新たなフォーマットのDVD Audioもさほど話題にならず、まさか1周回ってレコード・ブームになろうとは…
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