本日は2005年に出たポール・マッカートニーのソロ・アルバム、Chaos & Creation In The Back Yardでも。
ポールと言えばシングル・ヒット間違いなしのポップな曲とおとなし目なバラッドなんかがうまく混ざり合った作風が売り。
ただ年齢を重ねるごとにウイングス時代に大ヒットした派手な仕掛けのポップ・ナンバーが少なくなり、このアルバムにも全体的には地味な仕上がりでかってのチャート・トップ・テン入りするようなシングルはなかった。まあ、何時までもバンド・オン・ザ・ランやビーナス・アンド・マーズのような作風は続けられないからね。
ちなみにアルバムのプロデュースはポールでもジョージ・マーチンでもなく、オルタナ・ロックに分類されるレディオ・ヘッド、ベックやREMなどのプロデュースで有名なナイジェル・ゴドリッチを起用している。
かってのアルバム、McCartneyのように今回ポールがほぼ一人で全ての楽器演奏する彼独自の創造性に新たに加えられたオルタナの風味がうまくマッチしていて、それまでのポールの作風とは一味違う新しい味わいが楽しめる。
地味なんだけれど何度も聴き返すとその良さがわかる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます