ビートルズの1966年のRevolverや翌年のSgt. Peppersなどのアルバムが出てきてヒットしミュージック・シーンにサイケデリック・ムーブメントを巻き起こす。
アメリカでもバーズが1966年に意欲的な作品、Fifth Demensionsを発表したもののフォーク・ロック調だった前作を超えることが出来なかったため、作風をもう少し練り直す事に。
そして完成したアルバムが翌年のYounger Than Yesterdayで、バンド内の3人のソング・ライターがそれぞれ工夫を施し新しい一面を見せた。
ロジャー・マッギンとデビッド・クロスビーの関わった作品はそれまでのフォーク・ロックサウンドによりサイケデリックなアレンジメントが加わえ進化させ、とりわけクロスビーの作品はインド音楽に影響を受けたラーガ・ロックの入り口的なサウンドを示した。更にジーン・クラークがバンドから脱退したことによってクリス・ヒルマンが曲作りに精力的に参加し後年のカントリー・ロック的なサウンドを披露。
しかしながらアルバムは前作と変わらず全米23位の中ヒット、またこのアルバムに収録されたディランのカバー曲、My Back Pagesを巡ってマッギンとクロスビーが対立。クロスビー曰く、この曲を収録する事によって過去のアルバムの作風に回帰する事によってバンドの進化が見出せないと批判。この事が引き金になったのかクロスビーはバンドから脱退することに。
てな事でバンドのかっての人気を取り戻せず、メンバー3名になってしまったバンドのその後の方向性が定まらぬ事に…
ただディランがジミヘンのAll Along The Watchtowerのカバーがこの曲の最終形だと高評価したが、オイラもバーズのMy Back Pagesのカバーが最終形だと思うぐらい気に入っている。
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