ブラック・マーケットといえば日本語で闇市、即ち規制された商取引を非合法で行う市場となるのだが、ウェザー・レポートのBlack Marketって曲はそんな暗いイメージが思いつかないほど明るく弾けたお祭り騒ぎって感じ。
1976年、ウェザー・レポートは6枚目のスタジオ・アルバム、Black Marketは演奏にもポップな要素が組み込まれた非常に聴きやすいフュージョン・サウンドとなった。またアルバム制作途中にベースのアルフォンソ・ジョンソンはジャコ・パストリアスに替わりこのアルバムの2曲だけではあるが彼のユニークなベース・サウンドを聴くことができる。
てな事でこのアルバムはバンドのターニング・ポイントとなった作品だと思う。
ちなみに、アルフォンソ・ジョンソンのベースはジャコと比べて単に芸風が違うだけで堅実でファンキーなベース・ランニングは彼のリーダー・アルバムだけでなく後に数多くの著名ミュージシャンのアルバムに参加していることからその腕前は高い評価を受けていた事はここに書き留めておきたい。
また新たなスター候補のジャコの加入はジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターのジャズ・フュージョン界の2大スターが中心となり結成されたバンド内ではそれぞれの強い主張がぶつかり合いバンド内のバランスが取れず徐々に軋轢を生んでいく事に…
その点ウェイン・ショーターはその時期ハービー・ハンコックのV.S.O.P.に参加し並行して活動していたので上手くガス抜きしていた様に思えた。
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