1987年のThe Joshua Treeと1988年のRattle And Humでアメリカでのルーツ・ミュージックを探し求めた旅は取り敢えずここで終了。
彼らが望んでいたものが得られたかは別として、両アルバムは大ヒット。
U2は一気に世界のトップバンドの地位に登り詰める。
それではお次もトリロジーという事でその続編といきたいところであるが、いとも簡単に過去の栄光と決別し彼らは全く新しい創作活動に入る。
そこから生まれたのが、1991年のベルリン録音、Achtung Babyで、ヨーロピアンサウンド特有の何と無く翳りを感じさせるアルバムが完成。
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ブライアン・イーノもプロデュースに関わっていることから、時代は異なるがかってデビッド・ボウイーがアメリカでStation To Stationを録音した後、1977年にイーノが絡んでヨーロッパ録音でLowを制作した事例によく似ている。
一つのジャンルに拘りその道を極める方向に進むのもありだが、ボウイーやこのバンドの場合、時代を先取りし常に進化しなければならない宿命みたいなのがあるのだろうか....
I Still Haven’t Found What I’m Looking ForやAngel Of Harlemなど耳触りの良い曲が恋しくなる時もあるが、過去の成功に縛られたく無い潔さにクールさを感じるこのアルバムは捨てがたい魅了あり!
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