テロリストに占拠された絶海のミサイル迎撃基地を舞台に、核ミサイルの危機からアメリカを守るべく戦う女性大尉の活躍を描いたアクション。クリス・ヘムズワース製作Xエルザ・パタキー主演Xマシュー・ライリー監督「INTERCEPTOR インターセプター」Netflixで見ました。
ある事件をきっかけに国防総省の仕事から外されたJJ・コリンズ大尉は、太平洋上に浮かぶミサイル迎撃基地に配属される。そんな矢先、アメリカ各地の複数の都市がテロ組織による核ミサイル攻撃の標的となり、コリンズ大尉の基地も内部に潜入していたテロリストたちに占拠されてしまう。管制室に立て籠ったコリンズ大尉は、残されたわずかな時間の中で核攻撃を阻止するべく壮絶な戦いを繰り広げる。
「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースが奥様エルザ・パタキーのために制作した映画は、荒唐無稽なアクション映画。テロリストが、アメリカ合衆国への核ミサイル攻撃を食い止める最後の砦の警備があまりにも緩すぎて、唖然。バックラウンドチェックしてるはずでしょう。さらに、ロシアで16基の核ミサイルが盗めるってありえません。1基ならわかるけど(苦笑)さらに、最後の砦はインターセプタ―だけではないはずなので、これも大嘘。しかし、この大嘘の中、コメディではなく、「ダイハード」のブルース・ウィリスや「沈黙の戦艦」のスティーブン・セガール並みに活躍するのが、セクハラで陸軍では仲間外れにされてるコリンズ大尉。どのくらい力が」あるか、わからないのですが、とにかく、アクション、アクションまたアクション。一番驚いたのは右腕を怪我している中、海中に落とされ、あと2分の中、デッキを登り、片手で基地外の鉄棒を飛び移るという、オリンピック選手並みの体力に、騒然。その他時代でしょうか、女性大統領や国家安全保障にゲーム理論家が入り、彼女の考えた作戦を14%と言い切るのが憮然。本来は、もっとリアルに、もっと応援できるよう、愉快、痛快、爽快なアクション映画を期待していたのですが、奥様に目がくらんだか、残念な作品になっちゃいましたね。カメオ出演でアメリカに核ミサイルが来るのに逃げないで映像を見ている電気量販店の店員を演じたクリス・ヘムズワースが製作者ですから、映画館で見たら「金返せ!」でしょう。
☆☆1/4