四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

送りの涙。

2009-01-24 | Weblog
送り人。

まだ私はこの映画を見ていない。
でも昨日は、いや正確に言うとその前の晩からその世界にいた。

悲しいという前に、人のしがらみと言うか、とてもやるせない、
日頃は何も連絡を寄こさないし、連絡を絶ち、付き合いもなく過しているのに、こんな時にだけ人を呼ぶな、そう言いたいなかに私はいたのである。
好きな事を自分だけ楽しみ、我がまま生活しながらさっさと旅絶った一人の男の知らせ、
こんな時だけ都合よく人を呼ぶか。

私はあなたのそばで冷静に佇む、葬儀の進行を司る送り人でいたい。



男は意外と涙を流さないものである
ある意味でいつも冷めた人間かも知れない

男は

いつ
何所で
どんな時に涙をみせる

強がって
格好を付けて
見栄を張って
それはどうしようもない男の姿

泣けるか
みせるか
この我が涙
意地張って素直でないね
分かっている自分でも

野辺の送り

最初で最後の別れ
愛する人の乾いた心を涙水で潤して見送ろう
そう涙で声をかけられているのに
ひたすら堪える男の強がり
哀れだね・・・

送りの涙は生きている証なのに。

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