お祖母ちゃんの誕生日

訪問者。
最近予定通りに訪れない季節の訪問者。
ある意味でその時はうれしいけど、夏が本格化する頃に訪れて、
「さあ、きょうから暫く滞在するからよろしく」何て今更言われても・・・困るな？
目覚めて見上げる空は冬の空に近い鉛色、
暗く、蒸し暑く、いつ泣き出すか判らない空に、
嫌だな・・・何もしたくない、そう思うのは私だけでしょうか・・・

この雨、生きるためには大切だけど、
時々休んで、そう話しかけてしまう。

誕生日

知っている人が明日私の誕生日です
会話の途中で話された
おめでとうございます
今更誕生日なんてうれしくない
・・・
たしかにそれは言えるかも

ある意味で若い人みたいに
未来がない夢もない
若い肉体もない
老いを重ねる誕生日は不安がいっぱいかも知れない
でも誕生日は必ず訪れて
おめでとう言ってくれる　
たしかに回りに集う人も花束もない
私の誕生日
静かに自然の時だけが刻まれる　

でも私たちは生きている
この自然に抱かれて生きている
生きる
それは大切なこと
いろいろ悩み挫折不安はあるけれど

もう休んでもいいよ
自然が語りかけてくれる日まで
私は想い出のページを捲り綴りたい
それが私には大切だから。