咲き始めた百日紅

後の百日紅、
またこの花が咲く季節になって来た
・・・
故郷ではよく目にした百日紅、
この町で余り・・・そう思っていた矢先、
目にした百日紅
それは悪夢のような出来事だった。
空は低い重苦しい雲に覆われ、黒雲の中では激しい稲妻が縦横に走り、
そこから繰り出される雨は一歩踏み出すことを拒絶、否定する、
激しく叩きつけるような降雨。
それは満水のバケツの水を次から・・へ、桁グリながらひっくり返すような雨、

この雨に対し、私は呆然と見詰めるしかなかった。
そんな雨の後に見つけた百日紅の花。
百日紅

この花の開花は７月の中旬から秋まで
お世辞にも綺麗・・・
そう言って見惚れるほどでもない
禊萩科の百日紅

花はピンク
花が枯れた後に再度芽を出し咲くことから
咲き続けるように見える
１００日花と言われる

花

しわしわの形
白い花もある
秋になるとけっこう早く落葉する百日紅

早く落葉するのは故郷の冬が早いからか
そんなことを思い巡らされる百日紅

いま私の街で咲いている。

この自然の素直な仕草、人もこう在りたいもの。