創元推理文庫版ジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)の新訳本を写真のように揃えた。これまで「三つの棺」「火刑法廷」の新訳(早川文庫)を読了したが、創元版ではまず「曲がった蝶番」に取りかかっている。読むペースが遅いのでこの夏から秋にかけて読破予定。
実は有名な「ユダの窓」は一度も読んだことがなかった。密室のトリックが有名すぎて読む前にその内容を知ってしまったという残念な理由があったからだ。しかし、この作品は法廷ものとしても優れていることがわかり、新訳版を数年前に購入。「貴婦人として死す」も全くの未読で、このような作品があったことは創元文庫のリストで初めて知った。他の作品のうち「髑髏城」は旧訳版で読んだ記憶がある。「曲がった蝶番」も児童書訳で読んだ。いずれもかなり昔のことだ。名探偵フェル博士、ヘンリー・メリヴェール卿、そしてアンリ・バンコランの活躍を順不同で改めて楽しみたい。
以前こちらで述べたことがあるが、JDCは怪奇趣味+密室トリック+ユーモアの組み合わせに大きな魅力を感じていて、できれば全作品を読んでみたいと思う作家の一人である。この願いがはたして叶うだろうか、、、!?