前回78年の来日記念EP盤を紹介したが、このアルバムはやはり来日記念盤として来日後の12月20日に発売された日本独自の2枚組ベスト盤である(日本フォノグラムSFX-10061~2)。TrespassからAnd Then There Were Threeまでのアルバムから選曲されている。事前の宣伝チラシには選曲をジェネシス自身が行ったこと、自叙伝をフィル・コリンズが書いていること、そして先着3万名のみ8ページから成るアルマンド・ガロ特撮のカラージェネシス・ストーリーが付属することが明記されていたのだが、結局フィルによる自叙伝は実現していなかったし、8ページのブックレットも写真集であった。私としては全てのアルバムを持っていたので改めて買うまでもなかったのだが、そのブックレットには魅力を感じたことと、やはりファン心理として出たものは手元に置きたいということで多少高価だったが購入した。
まず選曲についてはKnife ~ The Musical Box ~ Watcher Of The Skiesと、セカンドからの3アルバム代表曲がA面に並んでいる。これは妥当なところだろう。ところがB面にはSupper’s Readyが収められた。これによって他の曲が入る余地が時間的に制限され、結局「月影の騎士」や「幻惑のブロードウェイ」からは各1曲のみ。以下、「トリック・オブ・ザ・テイル」から3曲、「静寂の嵐」から2曲、最新の「そして3人が残った」から2曲という構成になっている。長尺の曲に代表曲が多いというジェネシスの実情からベストを構成するのは悩ましいことだろうが、時間的にはピーター・ゲイブリエル在籍時の曲の方が2面+1曲と長くなった。
ジャケットやブックレットのステージ写真が目を引く。鏡に反射した光がスモークの中で様々な方向に走っている。来日公演では厚生年金ホールや中野サンプラザという彼らにとっては小さめの会場だったため鏡は使われなかったが、もっと大きな会場だったらこうなっていたのかと、皆期待に胸が躍ったことだろう。そしてブックレットの中にはゲイブリエル在籍時代の、それも花や箱をかぶったパフォーマンス姿も取り入れており、なかなか楽しめる構成となっている。
まず選曲についてはKnife ~ The Musical Box ~ Watcher Of The Skiesと、セカンドからの3アルバム代表曲がA面に並んでいる。これは妥当なところだろう。ところがB面にはSupper’s Readyが収められた。これによって他の曲が入る余地が時間的に制限され、結局「月影の騎士」や「幻惑のブロードウェイ」からは各1曲のみ。以下、「トリック・オブ・ザ・テイル」から3曲、「静寂の嵐」から2曲、最新の「そして3人が残った」から2曲という構成になっている。長尺の曲に代表曲が多いというジェネシスの実情からベストを構成するのは悩ましいことだろうが、時間的にはピーター・ゲイブリエル在籍時の曲の方が2面+1曲と長くなった。
ジャケットやブックレットのステージ写真が目を引く。鏡に反射した光がスモークの中で様々な方向に走っている。来日公演では厚生年金ホールや中野サンプラザという彼らにとっては小さめの会場だったため鏡は使われなかったが、もっと大きな会場だったらこうなっていたのかと、皆期待に胸が躍ったことだろう。そしてブックレットの中にはゲイブリエル在籍時代の、それも花や箱をかぶったパフォーマンス姿も取り入れており、なかなか楽しめる構成となっている。