ヒロヒコの "My Treasure Box"

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アコギ談義3 ギブソンVS マーティン(その2)

2021年10月09日 | ギター

      

 さて、今回のお題のギブソンVS マーティン。と言っても対決しているわけではない。製造年も張っている弦も違うので正確な比較はできないだろう。ただ言えるのは、マーティンM-36のボディはJ-45ほど深くはないにもかかわらず圧倒的に音量が大きいということ。このギターが95年製の26年選手だからだろうか?J-45とは逆に5〜6弦の響きが厚く感じる。意外だったのは試しに張っていたFenderの弦がこの上なくいい音がすること。値段は500円台である上に、数ヶ月交換していなかったので久しぶりに弾いた時に本当に驚いた。もう一度この弦を使って確認しようと思う。

     

 M-36を改めて説明すると、トップはスプルース単板。サイド&バックはローズウッド単板。ネックはマホガニーで指板はエボニー。”0000”(クアドラ・オー)シェイプとも呼ばれ、”000”(トリプル・オー)シェイプよりも一回り大きなサイズで、広く、豊かな低域とレンジを持つという。他にはローズウッドブリッジ、べっ甲柄ピックガード、D-35と同じ3ピースのバック面や、指板のホワイトバインディングなど、個性的な仕様も備えている。

 私の個体は1995年製、お茶の水の楽器店Hobo’sで中古で購入。こちらも試奏なしのネット購入だった。ただ、Hobo’sさんには以前訪問して、店員さんと話をしたことがあった。信頼感と買いやすさがあった気がする。このギターをホームページで見つけた時もメールで何度かやり取りをして状態を確認し、スタッフの言葉を信じて購入に至った次第だ。

 M-36はあのジョージ・マーティンが愛用していたとMartin Club Japanのホームページでは紹介されている。録音スタジオ向きのサウンドと考えられていた節がある。我がギターは25年以上の歳月が過ぎ、トップのスプルースは深い飴色になっている。前回、J-45の甘い木材の匂いについて述べたが、実はこちらも木材の良い匂いがする。これがK.YairiのエレガットCE-1になると完全に木の匂いだけなのだが、この魅力的な香りは何なのだろう?

 J-45はサイドとバックがマホガニーである。実はM-36の前にもう一本、マーティン・ギターを買っていた。こちらに詳細を載せたが、OOO-1である。(現在は息子の所有。)このギターもサイドとバックはマホガニーで、これもなかなか良い音を聞かせてくれる。一方、M-36はローズウッド。どうしてもローズウッドの一本が欲しかったということで購入に至ったわけである。

 ここ10年の間の物価上昇が影響したのか、名のあるアコギの中古価格は今は20万円台になっているようだ。私が探していた頃はまだ10万円台で買えたと思う。当然ながら予算的にはこれ以上は増やせないということになる。目移りはしやすいのだが、今あるものを大切に、いつまでも使っていければと思う。



2 コメント

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管理人さん (SDTM)
2024-01-22 05:16:26
いや~いつも緻密な解説記事ですね。
音楽音痴のSDTMでもなんとなく理解している気にさせて戴いています。
カラオケはするものの、楽器関係は全くダメ
状態です。(苦笑)音楽一般は聴く方のみと
過言ではないでしょう。
和洋折衷とも言える色々な曲を聴いています。(最近はカラオケで唄える日本語の曲ばかりですが、、)
また、BLOGに寄らせて頂きます。
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Re: (ひろひこ)
2024-02-12 13:47:51
SDTM様
ありがとうございます!
世の中にはその道に精通している方が大勢おりますが、私の場合は広く浅くの趣味範囲ですので、信憑性は薄いと思います(^_^;
SDTMさまは鉄道ですよね?知識が広く深いと拝察しております。私の方こそ応援させていただきます。
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