ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

祝10周年!サッポロ・シティ・ジャズ 2016 「寺井尚子クインテット」

2016年07月11日 | ミュージック
 今年も恒例のサッポロ・シティ・ジャズ・エゾ・グルーヴが9日から始まった。ちょうど10回目を迎えたそうだ。4月の転勤で地元に戻った私は今回2公演のチケットを購入し、早速10日にはそのうちのひとつである寺井尚子クインテットのライブに行ってきた。

 まず今年から座席指定での事前購入となったことが非常にありがたい。過去3回ほど足を運んだのだが、今まではチケットを購入し、座席の方は当日入場順に選ぶ方式だったので、良い席を取りたい時は真夏の暑い中外でじっと待つことを余儀なくされた。あれは辛かった。そして今回は初めて2階席を取ってみた。これが中々良かった。会場はテント型の建物だが、それほど広くなく2階からでも充分アーティストの姿を目の当たりにすることができる。そしてテーブルがすぐ目の前にあるので、飲みながら肘をつきながらじっくりライブ演奏に耳を傾けることができる。正面から臨む席は千円ほど高いのだが、その価値は充分あると判断した。

 さて、寺井さんのライブは2010年にも行ったのだが、もともとジャズ・ヴァイオリンの好きな私は、その時の超絶な演奏にすっかり魅了された。その印象が強かったので今年足を運んだわけだが、今回はあの時ほどの迫力は感じなかった。逆に静かにしっとりと聞かせる曲、例えばドビュッシーの「月の光」やアンコールで演奏した「スマイル」などが心に染み渡った。こうした印象だったのは、前回から6年も経っているので自分が歳を取ったということなのかもしれない。バンドの編成はピアノにベースとドラムス&パーカッションとリズム隊が強化された編成で、特に佐山雅弘氏の弾くピアノは繊細さと力強さを併せ持ち、寺井さんのヴァイオリン・プレイをしっかり支えていた。セット・リストの中ではReturn To Forever時代のチック・コリアNO MYSTERYを取り上げていたのが私としては嬉しく、また聴き応えがあった。

 次の公演は月末に予定している。すっかり夏の風物詩となったSAPPORO CITY JAZZ。札幌はまだ夏を感じさせない気温だが、その頃には「熱い」ライヴとなってほしいものだ。

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