買ってしまった。もうこれでギターは最後だとの思いで。マーティンD-35である。マーティンについてはサイド&バックがマホガニー製のOOO-1を持っていて、思いの外良い音で鳴っている。現在それは息子が頑張って弾いているギターなので、マーティンのローズウッド製、それもドレッドノートが欲しいと密かに思っていた。すると00年製のこれが、少しお安く販売されていた。マーティンには定番のD-28というギターが存在するが、それと比べるとバックの作りが3ピースであったりトップのブレージングの違いなどが影響するのかとても暖かなバランスの良い音色とのこと。ネットで調べると実際に持っている人達の評判はすこぶる良い。販売店主氏に問い合わせると、「良く鳴るとは言えないが良い音です」と、とても正直な回答。良く鳴らすためには弾き込むことが重要と考え、ここで購入することを決意した。
そして到着。トップの外見は12年の時間経過からアメ色に変わり、サイドも含めてラッカー塗装上のクラックが数カ所あるが、それほど気にはならない。全体的に経年劣化的な雰囲気ではあるが、大きな破損等はなくネックの状態は全く問題なし。そして音。良い音である。「全音域でバランスの良いサウンドと、優しく柔らかい深みのある音色が特徴的」と言われるが、店主氏の言葉とは逆に良く鳴っている。D-28を実際に弾いたことがないので比較できないが、綺麗な高音と太い中低音を感じ、音量も豊かで存在感のある音色だと思う。12年の時間経過も感じさせる。今後弾き込んでいくことでより自分の手にもなじむだろう。メインのJ-45も気に入っているが、どちらかというとマーチン・ギターの音の方が自分好みである気が徐々にしている。
ところが、ここで問題が発生したのである。
D-35が手元に届き、販売店が張った弦がマーティンとのことだったが好みのDR弦に交換。しばらく弾き込んだ。ところが、どう言って良いのかわからないが、高音部分1、2弦のチューニングがなかなか合わない感じなのだ。電子チューナーで合わせるのだが、弾くとすぐ狂って和音が不快に響く感覚である。これは、J-45にもエアーズのO-7にもなかった感触。いったいこのギターに何が起きているのか?しばらく私は悩み続けることとなる。原因が分からなくてこの間、返品や買い換えを考えるまでに至ってしまったのだが…
結論としては、どうもゲージが細すぎて、このギターのナットの幅に合わず、弦が遊んでしまっているのではということ。以前、あるメンテナンスの専門家からそういう現象が起きることを聞いたのを思い出したのだ。今回張ったDRは私の好みの011~050の細いゲージであった。しかし、例えば4フレットあたりにカポタストをつけて演奏すると極めて安定した美しい音を奏でる。この場合ナットは影響外なので、そうなるのではと推測したのだ。こうなると、弦を張り替えてみる必要がある。とりあえず1、2弦を手元にあったマーティンのミディアム(013~017) に変えてみた。するとどうだろう、今までの現象が嘘のように消え、恐らくD-35本来の、ローズウッドらしい美しく安定した音が聞かれたのだ。
D-35はピッキングもフィンガーも両方いけるギターと聞いていたので、何も考えずいつもの好みの弦を張ったのだが、こんなに小さく細いナットにおいて10分の1ミリ単位の微妙な違いが少なからず影響するのだということ、そしてこのギターにはあまり細い弦は使えないという教訓を得ることとなった。
果たしてこの結論が正しいのかどうかはわからない。しかし、今現在私のD-35はようやく本来の音色を奏でつつある。ギターとは何と奥深い世界なのだろうか。
さて、このブログでここまで私の購入したギターを紹介した。この件についてはこれで打ち止めである。今後もどのギターも大事に弾いていこうと思う。ただ、仕事が忙しいとなかなかその時間も取れないのだが、手指を動かすことで脳が活性化される、というのが私の根拠のない持論なので、演奏力の向上も目指して練習しようと思う。
そして到着。トップの外見は12年の時間経過からアメ色に変わり、サイドも含めてラッカー塗装上のクラックが数カ所あるが、それほど気にはならない。全体的に経年劣化的な雰囲気ではあるが、大きな破損等はなくネックの状態は全く問題なし。そして音。良い音である。「全音域でバランスの良いサウンドと、優しく柔らかい深みのある音色が特徴的」と言われるが、店主氏の言葉とは逆に良く鳴っている。D-28を実際に弾いたことがないので比較できないが、綺麗な高音と太い中低音を感じ、音量も豊かで存在感のある音色だと思う。12年の時間経過も感じさせる。今後弾き込んでいくことでより自分の手にもなじむだろう。メインのJ-45も気に入っているが、どちらかというとマーチン・ギターの音の方が自分好みである気が徐々にしている。
ところが、ここで問題が発生したのである。
D-35が手元に届き、販売店が張った弦がマーティンとのことだったが好みのDR弦に交換。しばらく弾き込んだ。ところが、どう言って良いのかわからないが、高音部分1、2弦のチューニングがなかなか合わない感じなのだ。電子チューナーで合わせるのだが、弾くとすぐ狂って和音が不快に響く感覚である。これは、J-45にもエアーズのO-7にもなかった感触。いったいこのギターに何が起きているのか?しばらく私は悩み続けることとなる。原因が分からなくてこの間、返品や買い換えを考えるまでに至ってしまったのだが…
結論としては、どうもゲージが細すぎて、このギターのナットの幅に合わず、弦が遊んでしまっているのではということ。以前、あるメンテナンスの専門家からそういう現象が起きることを聞いたのを思い出したのだ。今回張ったDRは私の好みの011~050の細いゲージであった。しかし、例えば4フレットあたりにカポタストをつけて演奏すると極めて安定した美しい音を奏でる。この場合ナットは影響外なので、そうなるのではと推測したのだ。こうなると、弦を張り替えてみる必要がある。とりあえず1、2弦を手元にあったマーティンのミディアム(013~017) に変えてみた。するとどうだろう、今までの現象が嘘のように消え、恐らくD-35本来の、ローズウッドらしい美しく安定した音が聞かれたのだ。
D-35はピッキングもフィンガーも両方いけるギターと聞いていたので、何も考えずいつもの好みの弦を張ったのだが、こんなに小さく細いナットにおいて10分の1ミリ単位の微妙な違いが少なからず影響するのだということ、そしてこのギターにはあまり細い弦は使えないという教訓を得ることとなった。
果たしてこの結論が正しいのかどうかはわからない。しかし、今現在私のD-35はようやく本来の音色を奏でつつある。ギターとは何と奥深い世界なのだろうか。
さて、このブログでここまで私の購入したギターを紹介した。この件についてはこれで打ち止めである。今後もどのギターも大事に弾いていこうと思う。ただ、仕事が忙しいとなかなかその時間も取れないのだが、手指を動かすことで脳が活性化される、というのが私の根拠のない持論なので、演奏力の向上も目指して練習しようと思う。