実山椒の佃煮を作りました。
昨年もこの時期に作りましたが、出来上がった実が堅く 初めのうちは我慢していましたがやはり硬すぎて
食に適さないことが分かりました。 ダメなのかな~?と思いながら、今年もチャレンジしてみました。
山椒の実は、中央道の談合坂SAに この時期だけ販売されているのです。 ここで買い求めた2パックと
pookyから頂いたのをくわえて、計200g(小枝を取った後)ありました。これを全部佃煮にしました。
昨年の失敗を繰り返さないため、ネットにたくさん出ている“作り方”をいろいろと検討して決めました。
そのポイントは、①小枝を付けたままさっと茹でて、冷めてからぬるま湯につかった状態で小枝を取る
②水とお酒で煮た後、最後に再び水を入れて醤油を加える時、この醤油をドバっと入れるのではなく、少しづつ
入れながら煮る なんです。
①は思ったより時間がかかりました・・が、根気よくやってみたら、ふっくらと柔らかく煮上がりましたので
今年は成功でした。
出来上がり
ところで、山椒というのは、雌雄別々の木なんですね。 実が出来るのは、雌木だけで、雄木の花は、花山椒として
春の一時期だけの自然の贈り物として、こちらも佃煮などにして珍重されていますね。
花山椒
(永楽屋HPより)
この山椒の木は、割とあちこちで見かけますが、栽培は結構難しいようです。水捌けはよく、それでいて
じめじめした感じのところが好きで、夏の暑い日光は弱く、だから半日蔭みたいなところを好むようです。
チョット水を切らすと、すぐに枯れてしまったりするそうです。 しかし、粘土質の土では、すぐに根腐れを
起こしたりするといいます。 山椒には、とげがありますが、とげの無い品種もあるようです。
食用について、ウイキペディアには、さらに次のようにありました。
・若芽・若葉(木の芽)
木の芽は緑が鮮やかで香りが良いため、焼き物、煮物など料理の彩りとして添えられ、また吸い口として
用いられる。 使う直前に手のひらに載せ、軽く数度叩いて葉の細胞(油点)を潰すと香りが増す。特に筍との
相性が良い。また、木の芽を味噌と和えた「木の芽味噌」は、木の芽田楽、木の芽和えや木の芽煮の材料となる。
・花(花山椒)
花を漬けた花山椒は、料理の彩り、佃煮、当座煮などに用いられる。
・果実
未熟な果実(青山椒、実山椒)は茹でて佃煮にするほか、ちりめんじゃこと混ぜてちりめん山椒とする。
・果皮
熟した実の皮の乾燥粉末(粉山椒)は、香味料として鰻の蒲焼の臭味消し、七味唐辛子の材料として用いられる。
この果皮が一般的に調味料として知られている部位である。
とありました。
そういえば、昔、おふくろがこの山椒の葉っぱを吸い物などに入れる時、手のひらでパチッパチッと叩いていた
ことを覚えています。
また、木そのものは、すりこぎ にするのだそうです。
ところで、この山椒は日本のどこで採れるのかということで、農水省HPを調べてみますと
ナント、和歌山県がダントツに多いのですね。
農水省HPから、「特殊果樹生産出荷実態調査(かんきつ類以外の果樹(落葉樹)」の項から、全国都道府県の
生産量調査の主な品種欄から “サンショウ” をピックアップしました。(下表)
和歌山県が群を抜いて生産量が多いのですね。気候風土が適しているのでしょうか。 特に、有田町が有名で、
“ぶどう山椒”(紀奥山椒)と呼ばれる大粒で風味・香りが別格な山椒があるのだそうです。
なぜ、和歌山がダントツ・・? それはネ。 山椒はミカン科の木だからなんです・・!?
ぶどう山椒
(樽の味HPより)
山椒と関係ありませんが~