いきなり「岩」で恐縮ですが・・「岩」なんですね~。
昨日(4/5)、はやぶさ2は、小惑星リュウグウに金属塊を衝突させて、人工クレーター
を作るのに成功したと発表がありました。小惑星の地表内面からの試料を採取して、地球
よりはるかに若い惑星の地表内部を分析して、太陽系の成り立ちに迫る・・としています。
25億年前の岩について、少し前の読売新聞(2019.3.26) 社会面に取り上げられていま
して、興味がありましたので記事を保存していました。 また、yahooニュースにも掲載
されていました。
記事では、『国内最古25億年前の岩』とあり、広島大理学研究科、早坂康隆准教授らの
研究グループが発表したもので、島根県津和野町で発見されたのです。
これは、中国大陸付近にある17億~36億年前の地殻から断層の活動によって移動して来た
と見られています。 つまり、日本列島が今の形になる過程を解明する上で貴重な資料だと
いうのです。
日本最古25億年前の岩
(jiji.comより)
この岩は、マグマが地下深く冷えて固まった後、熱などで変成してできた『花崗片麻岩』
というそうです。 で、2017年に、岩の一部を採取して微量に含まれるウランや鉛などの
成分比率から年代を測定したのだそうです。
グループは以前から、京都府から岡山、広島を通り島根県津和野町を先端とする地層の
連なり「舞鶴帯」(紀伊半島、四国を横断する中央構造線と並行)で、大規模な横ずれ断層
の運動があったと仮説を立てて10年以上調査を続けてきたという。すごいことなんですね!
これまでは、同県・隠岐島で見つかった18億5000万年前の岩が最古とされてきて
いました。
かって、当ブログにも、「この地球」(2016.1.20)や「生物の歴史」(2016.2.17)に
地球の成り立ちみたいな側面について記事アップしています。
ここでは、宇宙が出来て(137億年前)90億年ほど経った46億年前に地球が出来、その後
40億年後にはゴンドワナ超大陸が出来ていて、さらに、これらが分離・集合を繰り返して
2.5億年前には、パンゲア超大陸になり、5000万年かけて現在の地球の大陸の形が出来たと
ありました。
パンゲア超大陸
(ウイキペディアより)
日本列島は、中国大陸から断層活動などによって、次第にズレて形成されてきたと考え
られるのですね。いずれにしても、パンゲア超大陸よりもはるかに昔の「岩」が、日本の
島根県で発見されたのですから、これはもう超大陸の一部であったということなんでしょう。
生物の歴史より
テレビの「ぶらタモリ」では、よく断層や地層の話しが出て、その地がなぜ現在その
ような形で発展して来たか、地形がその役割をはたしてきたか等、興味深く解説されて
いますが、地形というのは、このように常に変化し続けて長い年月をかけて形成されて
いるとの実感が湧いてきます。
はやぶさ2については、当ブログ2019.2.13に記事アップしています。以下のURLです。
https://blog.goo.ne.jp/romantics2010/e/fec25f52b24412bfb14a0f7309f937f6
ちょっと硬いお話でしたので、本題とは無関係ですが・・