フッと、子供の頃に聞いたような感じの言葉が頭をよぎりました。
子どもが、夜になってもなかなか眠くならない状態のことをいうのです。
“今日は、ぼくちゃん めェかたいね~” そんな感じですね。
方言なんでしょうけど、どこの方言でしょうか? そして、なぜ、“かたい” というので
しょうか?
どうでもいいことなんですが、ちょっと気になりましたので、調べてみました。
京都、但馬地方の方言のようですね。 こちらには、他に “ほたえる”(ふざける)、“わや”
(台無し)などの懐かしい言葉もありました。
で、この 目がかたい というのは、岐阜、鳥取、香川、長崎、大分あたりの方言でもある
そうです。 結構広い範囲で言われているのですね。
また、この “かたい” とは、どのような意味から来ているのでしょうか?
“かたい” には、堅い、固い、硬いと3通りの漢字が該当します。YAHOO知恵袋に、次の
ように記述されていました。
『 “堅い” は、“もろい” の反対語で、“カタい” の内容は “内部までしっかりと詰まっ
ていて強い様子“。 例としては、「志が堅い」「身持ちが堅い」「堅い材質の机」「手堅い
守備」「義理に堅い男」「堅い儲け話」などの使い方が挙げられます。 関連した表現には、
「堅実」「堅牢」「堅固」「堅持」などがあります。
“硬い” は、“軟らかい” の反対語です。「硬式テニス⇔軟式テニス」「硬水⇔軟水」
「硬化⇔軟化」の「硬」です。ですから、“カタい” とはいっても、“軟らかいのとは正反対
のカタい様子” を表現する場合に使われる、といったほうが理解が早いかも知れません。
「態度が急に硬くなる」(「硬化⇔軟化」)「硬い表現」(⇔「軟らかい表現」)「硬い
骨」(⇔「軟骨」)「硬い土質」(⇔「軟らかい土質」)「硬球」(⇔「軟球」)さらには
「硬派」(⇔「軟派」)などが代表的な使い方の例として挙げられます。
“固い” は、なかでももっとも多く使われています。 反対語は “ゆるい” が妥当でし
ょう。 これは「固い決意」「固い守り」(「固守」)「固い信念」「固く持ち続ける」
(「固持」)「固く辞退する」(「固辞」)「頭が固い」「固い革のハンドバック」といった
ように、“しっかりしていて、強く、丈夫な様子” を意味する “カタい” の表現に用いら
れます。 関連した表現には「固体」(⇔「液体・気体」)「固執」「固陋(ころう)」
「頑固」などがあります。』
以上から、“目が堅い” は、目(頭)がしっかりとして、夜更けになっても眠気がさして
こない状態なんですね。
でも、なぜ、子供に限って使うのでしょうね? 恐らく、子供は、誰でも夜になれば、す
やすやと眠りにつく・・(のが普通)であるのに、なかなか眠くならない(普通と違った)
状態を特別に指して言ったのではないでしょうか?
大人は、眠くなったり眠くならなかったり、様々ですよね。
また、“口が堅い” というのもありますね。 意志が強く、余計なことをへらへらとしゃ
べらない。
“頭が固い” は、融通が利かないコチコチ人間でしょうか。
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