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◉ローマ教皇が説いた平和の処方箋/政界地獄耳

2019年11月27日 10時26分11秒 | ●YAMACHANの雑記帳

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ローマ教皇が説いた平和の処方箋/政界地獄耳

★スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、1963年に発表した「冬の光」。漁師はこのところ口をつぐんだままだ。中国が水爆実験をしたというニュースを新聞で読み、中国はこれから原爆を持つことになると思い悩む。牧師はうまく受け止められずにいると漁師は自殺してしまう。ベルイマンの「神の沈黙」3部作の一作のテーマだ。

★「神よ、どれほどの生贄が必要か、まだ満足しないのならば私の命を奪え」とは72年の「ポセイドンアドベンチャー」の主人公、スコット牧師の最後の言葉だ。津波に襲われた豪華客船は船体がひっくり返り、少数の生存者が船底を目指すが苦難が押し寄せる。戦う牧師は神に訴える。神の沈黙は永遠のテーマかも知れないが、来日していたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇ははっきりとした意志とアクションを日本に示した。

★24日、広島、長崎で強調したのは「核兵器のない世界は可能であり必要不可欠」「真の平和は非武装の平和以外にあり得ない」と平和の処方箋を説いた。25日には日本において「社会的に孤立している多くの人々」に焦点を当て「人生と自身が存在する意味をつかむことができず、周縁に置かれ続けている」とし「お互いを支え、助け合う場であるはずの家、学校、コミュニティーが、利益と効率の追求における過度の競争によってむしばまれている」と指摘した。

★宗教家の発言と割り引いても、今世界の指導者の中でこの原則論を縦横無尽に展開できる人は多くはいない。先に示したように世界が冷戦構造の中でもがいていた時の映画の苦悩に比べ、教皇の発言はいずれも明快なメッセージだ。「現実離れ」と自称現実論者が批判するだろうが、政治は「しょうがない」とあきらめてはいけないという強い意志は日本の政界に響いたのか。(K)


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