大島アイランドホテル長崎には、数年前から、夏の海水浴シーズンと春先のトマト狩りに訪れている。
こういっては何だが、田舎にありがちなベタなホテルと違って、ここの接客姿勢は素晴らしい。素朴ではあるが、人をもてなす為に何をすべきかという基本的な処で、従業員の意思が統一されている。
実は、以前宿泊した際に、ちょいとしたトラブルがあったのだが、支配人自らがフォロー頂き、お詫びには過分な対応をして頂いた経緯がある。それ以来、更に頻度を上げて利用しているホテルだ。
一流から三流まで全国のいろんなホテルを利用してきたが、ここ大島アイランドホテル長崎は、そのホスピタリティにおいては十分に一流ランクできるホテルである。
さて今回のトマト狩りでは日帰りで利用した。
お昼前にホテルに到着し、レストラン「キッストマト」でランチを頂く。会計時にもらったレシートがあればトマト農園の入場料は無料である。
キッストマトには地ビール工場が併設されている。この日は運転しなければならずビールはお預けであるが、きっちりお土産として購入しておいた。
あわせて定番のオリーブオイルも購入。原産地は瀬戸内海の小豆島だが、レストランではこのオリーブオイルと長崎の魚介類を使った料理がとても美味しい。
ハーブを利かせたアジのオリーブオイル煮は自宅でも再現を試みているが、やはりプロの料理には敵わない。
また、この季節には大島完熟トマトを使った特別料理がメニューに並ぶ。
トマトのかき揚げやトマトの握り鮨など、そもそも何故トマトなのか?と思うメニューもあるが、このトマトを使えば許してしまえる。
僻地ではあるが、ハウステンボスから30分程度なので、長崎に来た際にはぜひぜひ利用をお薦めするホテルである。 メニューや料金など詳しくはホテルのHPを。
大島アイランドホテル長崎
http://www.island-h.co.jp/
長崎県西海市に「大島完熟トマト」とよばれるプレミアムトマトがある。
価格はキロあたり1300円だ。個数でいえば中型サイズ3~4個が1000円ほどになるだろう。写真のひとカゴで4000円を超える。
このトマト、またの名を「キッストマト」と呼び、一般のトマトより糖度で3倍、ビタミンCで10倍になると言われている。
大島トマトを栽培しているのが、長崎県西海市大島にあるトマト農園だ。大島アイランドホテル長崎の直営農場である。元々、このホテル、島で最大の産業である大島造船所が船主を迎えるのに建てたものだそうだ。
そのアイランドホテルから数分のところに直営のトマト農園がある。自らハサミとカゴを持って入り収穫することができる。
収穫したトマトは年によって違うがキロあたり1300円前後で購入する。1カゴ満杯に採ると1.5kgから2kgという感じだ。
ちなみに、東京では贈答用として1個1500円の値が付いたという。まさにプレミアムトマトである。トマト狩りといっても食べ放題では無いから、心して収穫するように。
高いといっても大島トマトは別格である。まずその重さ。スーパーで買ってきたトマトと違い水に沈む。見た目は悪いが甘みが強い。ハウスの中で極限まで水をやらず空気中の水分を求めたトマトがぎゅっと甘みを凝縮させる。
スーパーでは、つい、大きめで柔らかそうな赤く熟したものを求めがちだが、大島トマトは逆にやや小さめで縦に白く筋が通り、先がとんがったヤツのほうが甘い。
このトマト。造船所前の商店とホテルのロビー、あと近所にある産直販売所でまれに置いてある程度で、一般には流通していない。
手に入れる為、高速道路を高いガソリン焚いて往復4時間かけて採りに行く。それだけの価値があるトマトである。
----- 追記 その後もしつこく通っています ------
長崎県西海市大島 キッストマト
プレミアムなトマト キッストマト
プレミアムトマト