ちょっとスローがしたくて選んだPowerDirector8Ultra。
特に問題なく使ってきましたが、今まで60fps素材はあまり利用したことがありません。というのも出力する時点で30fpsになるし、どうせYouTubeだと基本は30fpsに変換されるわけで60fpsが必要な場面はありませんでしたから。
しかし、HERO2が120fps撮影ということで、今まで無視していた高フレームの素材に対応する必要が出てきました。
そこで色々と実験を開始。が、なかなか難しいもんです。60fpsを読み込んで30fpsで出力、これだけのことがPowerDirectorでも出来ませんでした。
素材はGoPro HD HERO(1)の60fpsファイルです。自分が今持っている資源だけでできるだけスムースなスローを再現してみるテスト。
編集メインのPowerDirector8Ultraは、パワーツールという機能でn倍速変化ができます。しかし根本的な問題として、60fps素材を読み込んでも30fpsでしか出力できません。
60fpsを30fpsにして「倍の長さ」になれば、それは0.5倍速ということなのですが、PD8では単純に間引きしたフレームで吐き出すことから60fps素材を有効に活用できませんでした。
GoPro HD HERO2をお迎えするにあたり、従来の30fps/60fpsに加えて48fps/120fpsという素材に対応しなくてはなりません。
スローな職人さんに聞いたところ、マックオンリーのiMovieやAfter Effect+Twixtorなんてプロユースのお答えが返ってきました。
自分の環境ではPC丸ごと交換のお話です。
よって、今、自分が持っている環境で出来るだけスローな映像を作ってみるテストを実行。
PCはWindows XPで、有償ソフトはPowerDirecotr8、あとはフリーウェアと先人たちの知恵をお借りしてスロー化に挑戦にしてみました。
肝は、まずGoProで撮影した60fps素材を倍尺の30fps化。これだけで0.5倍速が実現できます。
が、なかなかこれが見当たりません。帯に短し襷に長し、単純に30fps化だけできればいいのですが。
そこで基本に返ってAviDemux。GoPro購入時に色々試したときに使ったフリーウェアです。
これを使って29.997fps倍尺出力が可能でした。ちょっとクセがありますがAVI化せずとも直接mp4が読み込めたのでOKです。
GoProのMP4、60fpsを読み込むとエラー表示されますが実際にはちゃんと取り込まれます。
必要な箇所だけクリップし、映像メニューからフレームレートを選択
ここで29.997を指定してエンコード開始。
ちゃんと倍尺になって出力できました。これで60fpsが30fpsの倍尺ファイルとしてコピーされました。
次にPowerDierectorでこのファイルを読みこみます。等倍速で再生するならばこの時点ですでにオリジナルの0.5倍スローになります。
30fps化したファイルを、PowerDirectorに読み込むと60fpsのタイムラインの倍尺で扱うことができました。
読み込んでから、更にパワーツール機能から0.5倍速を指定。これでオリジナルから1/4倍速(0.25)のスピードに落とすことができます。
素材は60fps、雨ばかりで暗い映像しか用意できなかったのですが、「こんな感じ」というサンプル動画です。
GoPro HD HERO2の120fpsを扱うことができれば、120fps>30fpsでまず1/4倍速、そしてPowerDirectorでさらに1/2倍速化、都合1/8倍速くらいまでスロー化できれば満足です。