スマホやiPadなんかのデジタルデバイスを紛失すると被害は大きいですよね。端末そのものより、電話帳や各種パスワードが流出すると取り返しのつかない事になりかねません。
自分も以前、ガラケーをタクシーの中に落とした事があったのですが、電話を鳴らし続けて無事運転手さんに回収してもらった経験があります。
その後iPad2を購入した時は、Apple提供の「iPhoneを探す」アプリを入れておきました。一応、簡単な実験をしてメッセージ送信や位置確認なんか試してありますが、幸いこれを失くすことは今までのところありません。
先日のItmediaの記事「スマホを失くす実験」を読んでいると、なくしたスマホが手元に戻る確率は50%ということでした。
更に96%の端末がなんらかの形でスマホ内部の情報にアクセスされたということです。
とりわけ紛失時のショックが大きいのが色々とプライベートな情報が詰まったスマホ。万が一の備えとして「Androidを探すアプリ」を探していたところ、先日InternetwatchにAvira Free Android Securityという遠隔ロックアプリが紹介されていました。
早速、ダウンロードして設定と簡単な使い方を試してみることにしました。
アプリは作者HPかGoogle Playからダウンロードできます。自分がインストした時はVer0.9でしたが現在はV1.0にアップバージョンされているようです。
以下の記事は
L-07C(V10D rooted)
Android 2.3.3
Avira Free Android Security V0.9(無料)
で記述しています。
色々と詳細な設定も可能なようで、全部調べていると記事が長くなりそうなので、今回はダウンロードから初期設定と、「探す」「鳴らす」まで試してみたいと思います。
まずgoogle playよりダウンロード。
アプリを開くとWaip factory resetの確認画面が表示されます。少し迷ったのですが、これは後に遠隔操作でリセットするかどうかの確認だろうということでEnableを選択します。
続いてアカウントの登録画面に移ります。
初期値で自分のgmailアカウントが表示されていましたので、このまま登録へ。
アカウントの登録中
すると「デバイス管理者」の確認画面が。これも遠隔操作時に「データを消去」できる権限を許可するもののようです。
登録が成功(完了)しました。
するとgmailアカウントにメールが到着します。
(ここからはパソコンweb画面のキャプチャーです)
メールのリンクから、アカウントアクティベート(有効化)を行います。
アプリの管理コンソール(HP)用にパスワードを登録します。上下同じパスを設定して確認。
パスワードを登録すると「ログイン」のリンクが表示されますのでクリック。
管理コンソールにログインします。
ログイン名は登録に使ったgmailアドレス
パスワードは先ほど登録したものです。
管理コンソール画面が表示されました。
Device infomationのところに自分のスマホ情報が表示されています。
私のL-07Cは、IIJmioのSIMを挿しています。音声通話には対応していませんが割り振られた電話番号や個体識別番号(IMEI)が表示されています。
ただBatteryがnot availableとなっており状態は表示されていません。これはデータ専用のSIMだからでしょうか。
※google playのレビューを見てたら「refresh」で表示されるとのコメントが。
試してみたところバッテリー残容量が表示されました。
充電完了したかどうか、離れていても確認できるのが、何気に便利です。
メニューは4つ。
Location tracking:位置情報追跡
Lock device:端末ロック
Scream:警報音
Wipe data:情報消去
Wipeはベータ版のようです。ざっと見ただけなので不用意にロックや消去してもつまらない事になるので、Location tracking(位置追跡)から試してみます。
Location trackingのメニューからLocate your deviceをクリック。
数秒で位置情報が表示されました。自宅Wi-Fi接続中で数メートルの誤差範囲です。(GPSオフ 3Gオン)
自動更新では無く、Locate your deviceを押すたびに位置情報を確認してその履歴を残していくようです。
スピードも速くまた地図データはGoogleマップ(ZENRIN)なので詳細な位置を確認することができると思います。「iPhoneを探す」と同等以上ではないでしょうか。
※Wi-Fiオンになっていないと位置情報を捕まえる事はできないようです。
続いてScreamを使い警報を鳴らしてみます。
どのような音量で、またバイブにしていたらどうなるのかちょっと予測がつきませんでしたので、予めスマホの音量を絞った上で更にバイブ(マナーモード)設定にしておきました。
ScreamのサブメニューからTrigger screamをクリック。
確認でOKをクリック
スリープ状態で待機中のスマホ。いきなり大音量で警報が鳴りました。
(スマホの画面キャプチャー)
この音量なら気付かないということは無いでしょう。少なくとも車内や自宅内であれば確実に分かります。
「iPhoneを探す」のような「メッセージ送信」の機能は見当たりませんが、スマホの画面が真っ赤になってあれだけの音量で警報音が鳴れば持っている人が目立つ事は間違いありません。
※「メッセージ送信」は端末ロックのメニューから指示できました。今のところ英語(英数半角文字)だけのようです。
あと遠隔ロックやデータ消去の機能も試していきたいと思いますが、ここまでの機能だけでも使えると思います。
※2012年3月時点、これはまだ検証中の記事です。
Optimus Bright L-07C(P970) V10D
root化していますがこのアプリが要ルートなのかは分かりません。たぶん非rootでも動作すると思います。
※非rootでも動作するとのコメントを頂きました。
Android 2.3.3
Avira Free Android Security V0.9
IIJmio高速モバイル/Dサービス(データ専用SIM)
追記
Avira Android Securityを使ってみる(2) (端末ロック)
Avira Android Securityを使ってみる(3) (新しいデバイスを追加)
Avira Android Securityを使ってみる(4) (リモートで初期化)