昨今の旧車ブームに便乗でもないでしょうけどCBXの価格も高騰してきました。
ちょっとネットで見ただけですが
B,Cで200万円~
Z、Aで250~400万円~?
高いですね。
CBXの発売当時の価格は180~200万円くらいだったと記憶しています。
当時RX-7の車体価格が130万円程だった事からもかなりの高額ですね。
20年程前で前期型極上車でも100万円くらいだったので現在は倍以上となってしまいました。
この車両を購入したのは平成19年だから13年程前ですが車両自体は120万位でしたが運賃、荷造り、手数料などで200近くになりました。
CBXは最近特に注目されてきて逆輸入車が継続して増えているようですが、大枚はたいて購入したまではいいのですが果たして好調を維持する事が出来るのか心配になります。
40年前の車両です。その頃メーカーが想定していた耐用距離は数万キロで、要はそれ位までエンジンが動けばいいという考えです。数万キロを越えたら動かなくなるという訳でもありませんが昔は今ほど情報はなく例えば冬に屋根だけの所でただエンジンを止めてそのまま保管するのですからキャブなど数年で不調になり丁度その頃には四輪に乗り換えるので不調になったまま中古市場へ。それをまた免許とったばかり素人が整備もせず適当に乗るのだから困難車か不動車になって解体屋行きがパターン。フロントフォークのオイル漏れ、フルード交換など今でこそ当たり前の作業ですが皆バイク屋に修理してもらう事で当然高額になりバイク屋の技術、意欲次第ですがキャブ整備を含めて完調にはならない事も多々あったようです。(ありました。)せっかく逆輸入されてきたCBXもそんな環境でもともと少ない登録数も相まって幻の六気筒バイクとして伝説化してバイク屋も修理を断るような状況で国内流通車を購入してもまともに動かすのに大変苦労したという話がよくありました。
そんな不遇なCBXですが最近は専門ショップが出来て情報は増え、ネット通販や輸入で部品の入手もしやすくなり素人整備でもなんとか維持できるようになってきました。
キャブレターリペアキット専門店 K&F cabreter 様ホームページより
維持で欠かせないキャブのメンテは普段からフロートチャンバー内のガソリンを使い切るかドレンから抜くのは当然、それでもゴム類は自然劣化するので5年くらいしたら交換が必要でしょう。(今、キャブオーバーホールして10年くらい経ちますが、異常はありませんけどそろそろゴム類の交換時かと思います。)
バイク屋さんに頼んでも断られてしまうCBXのキャブ整備、ならば自分でとなりますが交換と言ってもCBX特有の儀式が待っています。各種ケーブル、ハーネスを外しエンジンを前方に傾けキャブの取り外し、複雑なリンクを分解して6個分の部品を交換、見本のキャブを見ながら四苦八苦で組立、組みつけも簡単には行きませんスロットルワイヤーの取付さえ面倒、仕上げに同調整備とCBXは6気筒ある分作業も6倍あるので余程の物好きな方にしかお勧め出来ません。
高いです。
現在、CBFなど部品再販、VFR750Rのメーカーレストアなど旧車維持にメーカーも重い腰を上げて来ましたがCBXはアメリカ、欧州ホンダの扱いだから望むべきもありません。
外装は全滅、タンクエンブレムでさえ5年程前にご相談パーツ入手出来る純正部品は他車との共通部品だからあるというおこぼれ的な状況で今後ますます悪化していく事でしょう。
初期型(CB-1)のクラッチからの異音も気になる所、キャブ調整を厳密にすればかなり改善されますが熟練の技が必要で自分を含めて素人にはかなりハードルが高い。
純正マフラーも程度のいい物は見かけなくなってきました。再生産品は限定で手に入りずらい。
無い無いづくしのバイクにそんなに乗りたいですか??
断言します。バイクに乗りたいなら高年式のインジェクションバイクにして下さい。
CBXとは比べ物にならない早さが簡単に得られて、エンジン始動はセル一発、チョークを調整しての暖気って何のこと?、メンテはバッテリー管理、冷却水交換、フルード管理くらいでブレーキ固着もだいぶ改善、壊れても部品はいくらでもありバイクショップも修理を気軽に高額で受けてくれます。
バイクで目立ちたいならトライクやデコハーレーの方が安上がりで素人受けもいい。
旧車がいいならばZにして下さい。フレームとエンジンどんがらがあれば新車が組めます。
(ただカワサキ教への入信が必要ですが草草、例:カワサキ車に乗るには”漢”即ちおとこを名乗らなければならない、好きな色は黄緑、忍者が弟分 等)
CBXに乗るなら生涯をCBXに捧げる覚悟でまともな生活は諦めて部品もほとんど出ないから海外オークションで高額で購入してお金を湯水のように消費していくので破産寸前になっても気にしない大雑把な性格も必要です。数々の困難、試練を克服してせっかく手に入れても一部のバイク乗りには受けますが外車信仰者には無視され日本国民の99.998%のバイク素人にはせいぜいナナハンですか?程度のバイクです。
それでもどうしてもCBXに乗りたいというなら仕方ありません。
買うなら輸入されたばかりで低走行(5,000マイル以下)のショップ完全整備の個体がいいでしょう。国内流通車は何をされたか分からない困難車も多いですし、いい車両は現オーナーが手放さないでしょうからショップ在庫車両の場合はCBX通の方に見てもらって選ぶ事をお勧めします。
いい車両に巡り合い外装、マフラーの保全に十分気を付ければタイヤは細く空冷なので現行バイクよりは安い金額で維持できます。
地方ではバイクマニアの間で「CBX乗ってる人いるんだって」と噂されるくらい注目されるので自尊心が満たされます。
庭を掘ったら石油が出て来たという方ならカスタムもいいでしょう。現行車とは違う走りに心は踊り6-1マフラーにすれば6気筒サウンドに酔いしれてしまう事を保障します。
見て良し、乗って良し、マニアには注目間違いなし、墓場まで持っていきたいCBXの世界へようこそ。
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