rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

インドとオーストラリアのサンダルウッド

2013-05-18 16:02:32 | アロマな日記
以前はサンダルウッドといったらインド。インドのサンダルウッドでないものは偽物扱いされている始末でした。ところが、乱伐によってサンダルウッドの樹木自体の絶滅が危惧されるようになってきてから、にわかに脚光を浴び出したのがオーストラリア・サンダルウッドです。

AEAJの学習精油にもインド産と並んでオーストラリア産が加わり、インド産が検定の香りテストからはずされてしまいました。もはやローズやネロリなどと同様に高級精油の仲間入りをしたようです。

昔は寺院の建材や仏像などにも利用されたサンダルウッドでしたが、今では精油や香などにだけ使われているようです。精油が採れる位に成長するには何十年もかかるため、樹木育成の管理もインド政府が厳重に行っているようです。

生徒さんに最初にインド産の香りを試してもらい、次にオーストラリア産を試すと、決まって
「薄い」「弱い」といったことばが帰ってきます。ただおひとり
「これはこれでいい香りだけど、こっち(インド産)を先に嗅いでしまうと印象が薄れちゃう」
と言った方がいました。どうしてもインド産の香りの印象には勝てないですね。

そして効能に関しては、オーストラリア産の精油のデータがまだまだ揃っていない現状です。同一精油を比べて香りが強いほうが効能も強いように感じる位ですから、香りの弱いほうが効能も弱いんじゃないかな?と思ってしまっても致し方ないですね。ただ、これからますますインド産の価格が上昇する可能性が大ですから、オーストラリア産にも慣れ親しんでおく必要はあると思います。

もうひとつサンダルウッド・インドの代替品としてアミリスも紹介させていただきました。蓋を明けた瞬間の香りがサンダルウッド・インドに似ているという意見が多かったです。ただ、こちらもまだまだデータが不足気味。今後の動向に注目です。

その日の実習はネロリ・ウォーターを使ったローションとクレイマスクでした。ネロリ・ウォーターの中に精油を1滴入れるのですが、1人の生徒さんはインド産を入れ、私はオーストラリア産を入れてみました。嗅ぎ比べてみた皆さんの感想は、インド産は甘い感じ、オーストラリア産はさっぱりしているという意見が多かったです。実際に使ったみるとインド産よりもウッディー系というのか、樹を感じる香りだったように思います。

これは私個人の感じ方ですが、インド産はローズ・ウォーターに合います。薔薇の優雅さとサンダルウッドの品格がマッチしているようです。そしてオーストラリア産はネロリが合います。どちらもさっぱりしていてみずみずしさを体感できます。



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