緊急時のハイドロゾル活用

報告をしてくれたのがはアロマラボの山本淑子校長と八代歯科クリニックの千葉院長。震災時に何かアロマが役に立たないかと思案され、芳香蒸留水(ハイドロゾル)に至ったそうです。水道やガスなどのライフラインが断たれ入浴もままならない状況の中、清潔を保ち、ストレスによる免疫の低下を抑えるために、まず考えられたのがドライシャンプー。芳香蒸留水を直接頭皮にスプレーし、指の腹で頭皮をマッサージするというもの。

ドライシャンプーとして使用するにあたり、ＭＲＳＡとカンジタ・アルビカンス菌への抗菌力を事前に調査していたそうです。

ＭＲＳＡに対する抗菌効果が高かった順に
１．タイム・ブルガリス　２．レモングラス　　３．ユーカリ・レモン　　４．ラベンダー　　５．マヌカ

カンジタ・アルビカンスに対する抗菌効果が高かった順に
１．タイム・ブルガリス　２．カモミール・ジャーマン　３．ユーカリ・グロブルス　４．ローズ・ゼラニウム　５．ペパーミント

という結果が出ました。
一口に抗菌効果といっても、対象となる菌によって効果の顕れるハイドロゾルが異なるんだと改めて思わされました。これは精油にも言えることで、抗菌力だけならほとんどの植物に含まれるわけで、何に対して効果を発揮するのかあらかじめ弁えておく必要があると感じました。


次にオーラル・ケアとしてやはりハイドロゾルが使われていました。こちらは歯ブラシに少量のハイドロゾルハイドロゾルをつけて磨き、少量のハイドロゾルで口をすすいだそうです。歯ブラシが手に入らない場合は、タオルやティッシュなどにハイドロゾルをつけて歯の表面をふき取るのだそうです。

こちらも代表的な歯周病原因菌のひとつジンジバリスに対する抗菌作用が高かった順に
１．タイム・ブルガリス　２．カモミール・ジャーマン　３．ラベンダー　４．ローズ・ゼラニウム　５．ローズ
という結果が出ています。

詳しくはアロマトピア107号をご覧ください。







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