旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2023年四月例会

2023-04-01 13:02:05 | お仲間たちと

門屋定
雛飾り令和になっても月遅れ
般若経覚えられずや彼岸明け
散歩道山の麓の桃の花

高尾田山人
時といふ金失くす朝寝して
亀鳴くや兎にひきはなされたとて
さくらとは限らぬものを季語の花

二神重則
水仙やわびしき部屋をリニューアル
行き過ぎて見上げる先や朧月
春彼岸母の味付け忘れけり

玉乃井永
二度見する白檀香る花衣
葱坊主首をはねられポンと泣く
ウミウシだ濡れるパンツにはしゃぎ声

吉川正紀子
花の宴昭和の歌に盛り上がり
おしゃべりもペースが落ちず桜餅
落ち椿声なき水に浮かびおり

新井文子
逞しくツクシ顔出す廃線路
夜半の雨八分桜の色冴えて
男前一張羅着て四月馬鹿

長井知則
常節を楊枝で突く伊豆の宿
風呂上り孫には無いと種痘痕
また来襲頭痛の種の黄沙かな


4月12日の愛媛新聞に掲載されました。


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