山本周五郎 朗読『さぶ』2-2
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
今回の朗読は『さぶ』2-2です。
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『さぶ2-1』あらすじ
山本周五郎 朗読『さぶ2-2』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-2/
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さぶ1-5で、店が休みにも関わらず、"さぶ"は泣きながら仕事をしていました。今回は、その理由を"さぶ"が語ります。
あの日、"おみつ"という芳古堂の娘が"さぶ"の前にやってきました。
"おみつ"は芳古堂へ帰ってくるなり、"さぶ"に「休みだからって遊んでいることはないだろう」と言います。
ただ飯を喰ってるかのような嫌味を言われたので、"さぶ"は休みなのに糊の仕込みを始めたのでした。
"栄二"は、そんな"さぶ"を慰めます。
そこへ"おのぶ"が肴を持ってきました。"おのぶ"が"栄二"と"さぶ"へ傘を差しだしてくれた5年前、「すみよし」で働く姉の元へ向かう途中だったのです。
「姉さんはまだ『すみよし』にいるのか」と"栄二"が"おのぶ"に尋ねると・・・
あの日、"おみつ"という芳古堂の娘が"さぶ"の前にやってきました。
"おみつ"は芳古堂へ帰ってくるなり、"さぶ"に「休みだからって遊んでいることはないだろう」と言います。
ただ飯を喰ってるかのような嫌味を言われたので、"さぶ"は休みなのに糊の仕込みを始めたのでした。
"栄二"は、そんな"さぶ"を慰めます。
そこへ"おのぶ"が肴を持ってきました。"おのぶ"が"栄二"と"さぶ"へ傘を差しだしてくれた5年前、「すみよし」で働く姉の元へ向かう途中だったのです。
「姉さんはまだ『すみよし』にいるのか」と"栄二"が"おのぶ"に尋ねると・・・
おみつというのは芳古堂の娘で
「帰って来るなりおれを見て、休みだからって遊んでいることはないだろうと云った」
「――他人さまのめしを喰べながら手に職をつけてもらっているんだ、少しでも有難いと思ったら、店はたとえ休みにしろなにか仕事がある筈じゃないか、一粒の米だってただじゃないんだよって」
「その先は云うな」
「おみつちゃんの気性は知ってるじゃないか、きっとまた檜物町で喧嘩でもして来て、八つ当りをしたんだろう、気にするなよ」
「おめえならそれでいいだろうが、おれは生れつきのぐずだからな、いまだに糊の仕込みしかやれねえ人間だから、一粒の米もただじゃねえなんて云われると」
「ばか云うな、こっちはただめしなんか食っちゃあいねえぞ」
「手に職をつけてもらうのは慥かだが、遊んでるわけじゃあねえ、小せえじぶんから手足にひびあかぎれをきらし、汗だくになって追い使われてきたんだ、おれたち職人がいればこそ芳古堂もやってゆけるんだぜ、しっかりしてくれよ、さぶあにい」
おのぶが肴を持って来て
「いましがた思いだしたが」
「――あのときおめえは、ここに姉さんがいるって、云ってたんじゃなかったかな」
「そう、姉さんに傘を届けるところだったのよ」
「まだいるのか」
「姉さんのことはきかないでね」
山本周五郎 『さぶ』2-2を朗読した感想
山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。
"さぶ"を慰めたり、"おのぶ"の家庭事情の詮索を止めたりする"栄二"。
そんな"栄二"の優しい気質が垣間見られた「さぶ2-2」でした。
あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。
山本周五郎 朗読『さぶ2-2』あらすじ
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