朗読レター

山本周五郎作品の朗読を祖母へ届けるために読んでいます。

山本周五郎 朗読『さぶ3-1』あらすじ from 朗読レター

2023-02-27 20:05:00 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』3-1

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』3-1です。

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『さぶ3-1』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ3-1』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu3-1/
 
"さぶ"と"栄二"は、23歳になりました。初めて2人だけで、綿文へ襖の張り替えに来ています。

中働きの"おすえ"が来て、お茶にしてもいいかと聞きました。

"栄二"が答えようとすると、"おその"が割って入ってきます。

"おその"は"栄二"にせがみました。「今あたしがお稽古していた長唄が聞こえたか」と。

"おすえ"がお茶と菓子を持ってきました。"おその"によると、今"おすえ"には嫁入りの話があるそうで・・・
 

初めて二人だけで、襖の張替えに来ていた

「あたしいまお稽古していたのよ」

「――聞えたでしょ、栄ちゃん」

「ええ」

「お茶にしていただきましょうか」

「はい」

「お稽古って、いまなにをやってるんです」

「あらいやだ、長唄じゃないの」

「このまえ総ざらいに来てくれたんじゃなかったの、ねえ、さぶちゃん」

「ええ」

「矢の倉の和泉楼でしたっけ」

「栄ちゃんは来てくれなかったの」

「いきましたよ」

「――おととしと同じ道成寺、よく飽きねえもんだって、おどろきましたよ」

「憎らしい、誰が飽きないのよ」

「師匠がね」

 

あの人いまお嫁の話があるのよ

「おすえよ、きまってるじゃないの」

「あの人あたしとおないどしでしょ、もうとっくにお嫁にいってもいいとしなのに、なかなかうんと云わないんですって、もし売れ残ったらどうするのかしら」

「自分はどうなんです、おないどしならおそのさんだってもう」

「だめ、だめなのよあたしたち」

「あたしも姉さんも縁遠い生れつきなんですって、姉さんなんか、これっていう縁談がまだ一つもないの、お菓子つまみなさいよ」

「――栄ちゃんあたしのことお嫁に貰ってくれないかしら」

 

山本周五郎 『さぶ』3-1を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

"栄二"と"さぶ"は、いよいよ2人だけで仕事をするようになりましたね。

今後の2人の成長ぶりが楽しみです。

そして、"おすえ"や"おその"の嫁入りについても、気になります。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

あなたの感想もぜひ、YouTubeチャンネルのコメント欄で教えてください。

 

 
 
山本周五郎 朗読『さぶ3-1』あらすじ
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山本周五郎 朗読『さぶ2-5』あらすじ from 朗読レター

2023-02-26 07:05:00 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』2-5

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』2-5です。

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『さぶ2-5』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ2-5』あらすじ
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"栄二"と"さぶ"の前に現れた"おのぶ"の兄だと名乗る男は、本当に"おのぶ"の兄なのか。わからないまま2人は寝床につきます。

"さぶ"は"おのぶ"の身の上が心配です。

"栄二"は、"さぶ"の気持ちはわかるが、いま大事なのは自分ことだと話します。ここ2~3年で今後の人生が決まるのだと。

"栄二"は"さぶ"に、"おのぶ"のことは忘れてがんばろう。自分も"おすえ"のことは忘れるから、と"おすえ"を好いていることを伝えました。

生きていれば、誰しもいろいろなことがあります。そう、生きているうちは・・・
 

あの三人はなに者だろうな

「あの三人はなに者だろうな」

「おのぶの兄だって云ったあの男は、本当におのぶの兄さんなんだろうか」

「嘘っぱちさ、きまってらあ」

「だって、去年から嫁にゆく約束が」

「嘘っぱちさ」

「おれたちは月に二度ずつかよって、おめえはなにかかにか土産を持ってってる、そのうえ初めっからお互いにざっくばらんで、遠慮のねえ口をききあってたんだ、もしもそんな事情があるとすれば、のぶ公が話さずにいるわけはありゃあしねえよ」

「――すると、あいつらはなんだろう」

「わからねえ」

 

にんげんは一寸さきのこともわからねえ

「おれたちにゃあ金も力もねえし、職人としてもまだいちにんめえにはなっちゃいねえ、

――さぶ、おめえの気持はよくわかるが、おれたちにいま大事なのは自分のことだ、ここ二、三年でおれたちの一生がきまるんだ、そう云っちゃあ酷かもしれねえが、のぶ公のことは忘れてくれ、

おめえ一人にむりを云うんじゃあねえ、おれも女のことは忘れるから」

「忘れるって」

「栄ちゃんにも、誰かいるのか」

「話さなかったか」

「覚えがねえようだな」

「ずいぶんまえっからなんだ」

「――本町の両替屋で、綿文ていうとくいのあるのを知ってるだろう」

「ああ、おれも一度いったことがある」

「あそこの中働きでおすえっていう娘がいる」

「色の黒い、ちっちゃな躯つきで、おれのことを大きくなったわね、って云やあがった」

 

山本周五郎 『さぶ』2-5を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

"栄二"は"さぶ"に、綿文の"おすえ"へ思いを寄せていることを伝えました。

"さぶ"は"おのぶ"を、"栄二"は"おすえ"を好いているんですね。

彼らはこれからどうなるのでしょう。続きが楽しみです。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

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山本周五郎 朗読『さぶ2-5』あらすじ
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山本周五郎 朗読『さぶ2-4』あらすじ from 朗読レター

2023-02-25 09:24:12 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』2-4

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』2-4です。

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『さぶ2-4』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ2-4』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-4/
 
"さぶ"は、自分のことを愚図で、"栄二"に面倒かけて困らせてばかりだと告白します。

対して"栄二"は、"さぶ"のことを大事な友達であり、本物の職人だと思っていると伝えました。

そんな2人の対話に邪魔が入ります。

謎の男3人が"さぶ"と"栄二"に近寄ってきたのでした。

男の一人が"さぶ"の襟を掴んだ瞬間、"栄二"が立ち上がって後ろにいる男の一人に飛びかかり・・・
 

おめえのいちばん悪い癖だぜ、さぶ

「またそれだ、それがおめえのいちばん悪い癖だぜ、さぶ」

「二人で店をやってゆくのに、どうしておめえが重荷になるんだ、おめえは誰にもひけをとらねえ立派な糊を作る、その糊でおれが仕事をする、おれたち二人の力を合わせてやるのに、重荷もへちまもねえじゃねえか」

「おら、思うんだが」

「よせったら」

「それでもおら、思うんだ」

「おのぶのことだってそうだが、おれがいくじなしなために、栄ちゃんにとんでもねえ迷惑をかけちまった」

「おれが迷惑だなんて云ったか」

「おめえはなんにも云やあしねえ、いつだってなんにも云やあしねえ、けれどもそれだけよけいに、おら自分のいくじなしがやりきれなくなるんだ」

 

やい、いいかげんにしろ

「なんの相談か知らねえが、こっちはいいかげん待ちくたびれたぜ、二人とも立ったらどうだ」

「待てよ」

「いま大事な話をしているところなんだ、用があるならあとにしてくれ」

「そうはいかねえ」

「こっちはもう待ちくたびれてしびれをきらしてるんだ、立ちな、若いの」

「栄ちゃん」

「構うなよ」

 

山本周五郎 『さぶ』2-4を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

今回2-4では、"おのぶ"の兄だと名乗る男が登場しました。

立ち居振る舞いや雰囲気から、"おのぶ"の本当の兄ではないことがわかります。

何かしらワケがありそうです。次回が楽しみですね。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

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山本周五郎 朗読『さぶ2-4』あらすじ
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山本周五郎 朗読『さぶ2-3』あらすじ from 朗読レター

2023-02-24 11:19:30 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』2-3

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
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『さぶ2-3』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ2-3』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-3/
 
"さぶ"と"栄二"は、仕事が休みの日に「すみよし」へ通っています。

"さぶ"は"おのぶ"のことを好きになったので、何かと口実を作って手土産を買っていきます。

しかし、"おのぶ"に直接渡す勇気がない"さぶ"は、"栄二"に頼んで渡してもらっていました。

ある日、"栄二"は"さぶ"に手土産の包みを返します。「小僧じゃないんだから、これからは自分で渡せ」と。

"さぶ"は自分で渡すことができません。その上、自分が"おのぶ"のことが好きなのを"おのぶ"本人も気づいているとわかり、気持ちが沈みました。

「すみよし」を出た2人。しばらく歩くと、"さぶ"が堀の角で急に立ち止まって言いました。

「今夜は栄ちゃんに話があったんだよ」・・・
 

どうやら"さぶ"はおのぶが好きになったらしく

「もういいだろう」

「十七や十八の小僧じゃあねえ、これからは自分でやれよ」

「わかってるだろう」

「おれにはできやしないよ」

「のぶ公は知ってるんだぜ」

「おれが云ったんじゃあねえ、のぶ公が自分で勘づいたんだ、あんたはこんなことしてくれる人じゃないって、おれは面と向って云われちまった、いいつらの皮さ」

「いつのことだ」

「このまえのとき、おめえが手洗いに立ったあとでよ」

 

今夜は栄ちゃんに話があったんだよ

「こんな堀っ端でどうするんだ、風邪をひいちまうぜ」

「和助あにいは店を持った」

「栄ちゃんもそのうちに店を持つだろう、けれどもおれはだめだ」

「そんな話は帰ってからにしろよ」

「おら、思うんだが」

「どうせゆく先に望みがねえんなら、いっそいまのうちに、職を変えるほうがいいんじゃねえだろうか」

「ばかなことを云うな、おめえほど糊の仕込み上手な者はほかにいやあしねえ、親方がいつもそう云ってるのは自分でも聞いて知ってるじゃねえか」

「栄ちゃんはいつか、糊の仕込みで日本一になれば、それで立派な職人だと云ってくれた、そのとおりだろう、その場かぎりの慰めじゃあねえだろうが、糊作りだけじゃあ自分の店は持てやしねえ、よくいって一生涯、芳古堂の飼いごろしじゃあねえか」

 

話ってなあそのことか

「にんげんは一寸さきのことだって、本当はどうなるか見当もつきあしねえ、まして五年さき十年さきのことなんか、神ほとけにだってわかりゃあしねえだろう、けれどもな、おめえがそう云うからおれの気持も聞いてもらうんだが、このまま順当にゆくとして、もしもおれが自分の店を持つようになったら、おめえといっしょに仕事をしようと考えているんだ」

「どんな店が持てるかわからねえが、二人でいっしょに住み、おめえの仕込んだ糊でおれが表具でも経師でも、立派な仕事をしてみせる、お互いにいつか女房をもらうだろう、そして子供もできるだろうが、それからも二人ははなれやしねえ」

「いつまでも二人でいっしょにやっていって、芳古堂に負けねえ江戸一番の店に仕上げるんだ、おれはこう考えているんだが、おめえはどう思う、おれとやるのはいやか」

山本周五郎 『さぶ』2-3を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

 

"さぶ"は"おのぶ"のことを好きになってしまいましたね。

この恋は実るのでしょうか。今後の展開を楽しみに朗読していこうと思います。

 

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山本周五郎 朗読『さぶ2-3』あらすじ
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山本周五郎 朗読『さぶ2-2』あらすじ from 朗読レター

2023-02-23 10:53:55 | 日記

山本周五郎 朗読『さぶ』2-2

 
山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。
 
今回の朗読は『さぶ』2-2です。

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『さぶ2-1』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ2-2』あらすじ
https://www.macedoniansincanada.com/sabu2-2/
 
さぶ1-5で、店が休みにも関わらず、"さぶ"は泣きながら仕事をしていました。今回は、その理由を"さぶ"が語ります。

あの日、"おみつ"という芳古堂の娘が"さぶ"の前にやってきました。

"おみつ"は芳古堂へ帰ってくるなり、"さぶ"に「休みだからって遊んでいることはないだろう」と言います。

ただ飯を喰ってるかのような嫌味を言われたので、"さぶ"は休みなのに糊の仕込みを始めたのでした。

"栄二"は、そんな"さぶ"を慰めます。

そこへ"おのぶ"が肴を持ってきました。"おのぶ"が"栄二"と"さぶ"へ傘を差しだしてくれた5年前、「すみよし」で働く姉の元へ向かう途中だったのです。

「姉さんはまだ『すみよし』にいるのか」と"栄二"が"おのぶ"に尋ねると・・・
 

おみつというのは芳古堂の娘で

「帰って来るなりおれを見て、休みだからって遊んでいることはないだろうと云った」

「――他人さまのめしを喰べながら手に職をつけてもらっているんだ、少しでも有難いと思ったら、店はたとえ休みにしろなにか仕事がある筈じゃないか、一粒の米だってただじゃないんだよって」

「その先は云うな」

「おみつちゃんの気性は知ってるじゃないか、きっとまた檜物町で喧嘩でもして来て、八つ当りをしたんだろう、気にするなよ」

「おめえならそれでいいだろうが、おれは生れつきのぐずだからな、いまだに糊の仕込みしかやれねえ人間だから、一粒の米もただじゃねえなんて云われると」

「ばか云うな、こっちはただめしなんか食っちゃあいねえぞ」

「手に職をつけてもらうのは慥かだが、遊んでるわけじゃあねえ、小せえじぶんから手足にひびあかぎれをきらし、汗だくになって追い使われてきたんだ、おれたち職人がいればこそ芳古堂もやってゆけるんだぜ、しっかりしてくれよ、さぶあにい」

 

おのぶが肴を持って来て

「いましがた思いだしたが」

「――あのときおめえは、ここに姉さんがいるって、云ってたんじゃなかったかな」

「そう、姉さんに傘を届けるところだったのよ」

「まだいるのか」

「姉さんのことはきかないでね」

 

山本周五郎 『さぶ』2-2を朗読した感想

 

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。


"さぶ"を慰めたり、"おのぶ"の家庭事情の詮索を止めたりする"栄二"。

そんな"栄二"の優しい気質が垣間見られた「さぶ2-2」でした。

 

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山本周五郎 朗読『さぶ2-2』あらすじ
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