廊下のむし探検 第24弾
5月2日にマンションの廊下で見つけた虫たちの続きです。廊下を一度歩くと30-40種の虫が見つかるので、名前を調べるだけでもかなり大変です。今日はカメムシとハエです。
最初はこんなカメムシです。ハラビロヘリカメムシとホシハラビロヘリカメムシという似た種がいます。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」を見ると、両者は触角で区別がつくようです。
ハラビロの方は触角第1節が複眼を含む頭幅より短く、第2,3節は扁平な三角形状、ホシハラビロは触角第1節が長く、第2,3節が円筒形です。この写真では第1節は短そうで、また、第2,3節は扁平な感じがするので、ハラビロヘリカメムシの方でしょう。
こちらは別個体です。
やはり触角を見てみると、ハラビロヘリカメムシのようです。
次はムシヒキアブです。
頭部の後ろの毛(矢印)が曲がっているのでマガリケムシヒキだと思っていたのですが、「新訂原色昆虫大図鑑III」を見ると、マガリケムシヒキ属 Neoitamusには既知種5種、未記載種が少なくとも3種と、意外に厄介な仲間です。
既知種については検索表が載っているので調べてみると、翅はガラス様透明ないしやや淡褐色味を帯びる→前腿節は赤褐色の先端を除いて黒色、という過程を経て、マガリケムシヒキ angusticornisになります。確かに前腿節先端は赤褐色になっています。
さらに、これは♂で腹部末端の構造は「ムシヒキアブ図鑑」に載っている写真と比較することができます。確かに似ている感じです。たぶん、マガリケムシヒキ angusticornisでよいのでしょう。
ついでに頭部と胸部側面も撮っておきました。
次はケバエの♂です。写真が不鮮明ではっきりしないのですが、前脛節末端の刺を見ると、一方の長さがかなり短そうです。こんなところから、
この2匹とも前脚脛節末端の刺がほぼ等しいので、クロアシボソケバエかなと思います。上が♂、下が♀です。
次は前脚脛節末端に刺のないトゲナシケバエの仲間です。翅脈のR2+3脈が曲がっているので、たぶん、クロトゲナシケバエ♀だと思われます。
次はアブラムシの有翅型ですが、種までは分かりません。
このハエも暗くてよく分かりません。オドリバエの仲間でしょうけど。
これはこの間から見ているヤマトアシボソウルワシオドリバエではないかと思っている個体です。
それに、これはヒゲナガカメムシ。
最後はヒメセアカケバエでした。
雑談)Yahoo!ブログが消えてしまったら、それにリンクしているブログやホームページがすべてリンク切れになってしまうので、気が付いたところだけでも、この間移行したFC2ブログにリンク先を代えようと思っています。それで、Yahoo!ブログにリンクしているアドレスを入力すると、それに対応するFC2ブログのアドレスを答えてくれるプログラムをEXCELのVBA(Visual Basic for Applications)で作ってみました。もともと、そらさんに作っていただいたVBAのプログラムを使うとYahoo!ブログの記事の日付、タイトル、アドレス一覧がリストアップされていて、これを投稿順に並べて番号をつけることでFC2ブログの記事のアドレスが作れるのでそれを利用しました。便利かどうかは分かりませんが、とりあえずプログラムを作ることができたので喜んでいます。(追記2019/05/08:早速、gooブログの一部と付録のホームページの「虫を調べる」の欄の一部のリンク先をFC2に代えてみました(〇のついた項目が変更済みです)。意外に便利です。ただ、gooブログもFC2ブログも過去の記事を編集しようとすると、いちいち記事一覧から探さないといけないのが面倒です。Yahoo!ブログでは過去の記事を開き、そこから「修正」ボタンを押せばすぐに編集ができたのですけど・・・。FC2ブログのリンクの色を青にしていたのですが、追記も青にしていたので、追記の中にあるリンクが見えなくなっていました。それで、リンクの場合は青に加えてアンダーラインを引くように設定しました。これでだいぶ見やすくなりました。なぁーんて、FC2ブログのことをgooブログに書くのもちょっと変ですが・・・)