今日は冷凍庫の整理をしようと思って、スミロンチューブに入っているハエを顕微鏡で覗いてみました。昨年の7月18日に採集して冷凍庫に入れたままになっていたものです。冷凍庫に長く入れておくとすっかり乾燥してしまって駄目ですね。また、例によって冷凍庫の開け閉めでスミロンチューブが動いてしまって、そのショックで触角の鞭節が取れてしまっていました。採集したときの記事を見てみると、シマバエ科のヤブクロシマバエ Minettia longipennisに似た種だと思っていたようです。
この日付の前後の記事を見てみると、実は、7月14日にも採集していて、そちらはすでに顕微鏡写真を撮っていてそのままになっていました。それで、今日はそちらの方を先に片付けることにしました。
このとき、採集していたのはこのハエです。
例によってまず科の検索から始めようと思って、「新訂原色昆虫大図鑑III」に載っている検索表で調べてみました。出発点は無弁翅類からです。この16項目を確かめるとシマバエ科であることが分かります。これを写真で確かめていこうと思います。今日は項目数が多いので、検索順ではなく、部位別に見ていきます。
まずは全体像です。体長は3.8mmでした。この検索表では多くの科を一つ一つ除外していくので、この写真ではあまりはっきり写っていないものもあるのですが、たぶん、大丈夫です。③はシュモクバエ科、⑤はフンコバエ科、⑧はアシナガヤセバエ科など、⑬はモモブトホソバエ科を除外する項目です。
次は顔面です。ここも、①メバエ科、③シュモクバエ科、⑬モモブトホソバエ科を除外する項目です。たぶん、大丈夫でしょう。
次は触角です。この写真から①、④、⑨はいずれもOKだと思われます。
次は頭頂から後頭あたりの写真です。②はデガシラバエ科を除外する項目、⑯はシマバエ科の特徴です。
この写真の⑮と⑯もOKでしょう。
次は胸部側面の写真です。この写真では本当は後気門を拡大して写さないといけないのですが、こんな写真しかなくて後気門ははっきりとは写っていませんでした。でも、⑫はツヤホソバエ科を除外する項目なので、これもたぶん大丈夫でしょう。
翅脈にはたくさん見る場所があります。つまり、Sc脈が完全で、前縁脈に切目がなく、CuA+CuP(Cu融合脈)が翅縁に届かないところを見ます。
最後は後脛節です。先端付近の背側に刺毛があります。こんなところが確かめられれば、たぶん、シマバエ科は確かだと思われます。次は属の検索ですが、それは次回に回します。
この日付の前後の記事を見てみると、実は、7月14日にも採集していて、そちらはすでに顕微鏡写真を撮っていてそのままになっていました。それで、今日はそちらの方を先に片付けることにしました。
このとき、採集していたのはこのハエです。
例によってまず科の検索から始めようと思って、「新訂原色昆虫大図鑑III」に載っている検索表で調べてみました。出発点は無弁翅類からです。この16項目を確かめるとシマバエ科であることが分かります。これを写真で確かめていこうと思います。今日は項目数が多いので、検索順ではなく、部位別に見ていきます。
まずは全体像です。体長は3.8mmでした。この検索表では多くの科を一つ一つ除外していくので、この写真ではあまりはっきり写っていないものもあるのですが、たぶん、大丈夫です。③はシュモクバエ科、⑤はフンコバエ科、⑧はアシナガヤセバエ科など、⑬はモモブトホソバエ科を除外する項目です。
次は顔面です。ここも、①メバエ科、③シュモクバエ科、⑬モモブトホソバエ科を除外する項目です。たぶん、大丈夫でしょう。
次は触角です。この写真から①、④、⑨はいずれもOKだと思われます。
次は頭頂から後頭あたりの写真です。②はデガシラバエ科を除外する項目、⑯はシマバエ科の特徴です。
この写真の⑮と⑯もOKでしょう。
次は胸部側面の写真です。この写真では本当は後気門を拡大して写さないといけないのですが、こんな写真しかなくて後気門ははっきりとは写っていませんでした。でも、⑫はツヤホソバエ科を除外する項目なので、これもたぶん大丈夫でしょう。
翅脈にはたくさん見る場所があります。つまり、Sc脈が完全で、前縁脈に切目がなく、CuA+CuP(Cu融合脈)が翅縁に届かないところを見ます。
最後は後脛節です。先端付近の背側に刺毛があります。こんなところが確かめられれば、たぶん、シマバエ科は確かだと思われます。次は属の検索ですが、それは次回に回します。
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