新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 アメバチモドキほか

2019-10-24 20:54:43 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第91弾


10月17日にマンションの廊下で見た虫の続きです。





こんなハチがいました。雰囲気、アメバチです。いつも利用させていただいている"Information station of Parasitoid wasps"には「灯火に飛来するいわゆる大型でアメ色の体をもつ寄生蜂の検索表」が載っています。この検索表で調べてみると、どうやらヒメバチ科ハバチヤドリヒメバチ亜科Tryphoninae (Netelia属)のいわゆるアメバチモドキのようです。

①前翅翅脈1/Rs+1R1(Rs+M)は欠く ヒメバチ科
②後体節第1背板の気門は節の中央付近か基部よりに存在し、深い柄側刻を有する。前翅は鏡胞を有する
③大腮はたいてい強くねじれる。顔面と頭盾はそれぞれが若干隆起し、横から見た輪郭は連続せず、たいていそれぞれが丸みを帯びる。鏡胞は三角形で、比較的小さい。後体節第1背板の気門は節の基部付近に存在する。♂の把握器は後方に強く伸長しない。多い。 ハバチヤドリヒメバチ亜科Tryphoninae (Netelia属)

検索表はこのような手順でハバチヤドリヒメバチ亜科になりますが、写真がはっきりしないのであまりよくは分かりません。



それでも気門の位置は何とか分かります。後体節第1背板の気門は中央より基部側にあることは確かそうです。また、前翅の鏡胞は小さそうです。そんなところからハバチヤドリヒメバチ亜科のNetelia属だろうと思いました。Netelia属Netelia亜属については次の論文に載っていました。

K. Konishi and K. Konishi, "A Preliminary Revision of the Subgenus Netelia of the Genus Netelia from Japan (Hymenoptera, Ichneumonidae, Tryphoninae)", Insecta matsumurana, New series 62, 45 (2005).(ここからダウンロードできます)

この中に種への検索表が載っていました。途中までは追いかけられたのですが、途中から♂用になったためそこでストップでした。



そして、これはヒゲナガカワトビケラ



これはマダラヒメグモだと思います。



それにオオチョウバエ



それからニレハムシ。後は公園で見た虫が少しだけ残っています。


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