廊下のむし探検 第360弾
今日の午後、マンションの廊下で虫探しをしました。1月下旬、虫などいないと思われるかもしれませんが、探すと意外に見つかります。
最初はいつもいるヌカカ科のForcipomyia属です。触角がふさふさしているので♂ですね。
これはたぶん、アサヒエビグモ。
これは後単眼刺毛が交差しているのでシマバエ科のようです。亜科・属への検索は株式会社エコリスのホームページにある「日本のシマバエ科 属への検索試案」を見てみました。C脈の小剛毛列がR4+5脈の合流点まで伸びているので、Homoneurinae亜科です。ここから先は脚の刺毛を見ないといけないですが、写真ではよく分かりません。でも、たぶん、Homoneura属かなと思ってネットで検索すると、似た種がHomoneura tridentataという名前で載っています。この種については次の論文が記載論文になっています。
M. Sasakawa and S. Ikeuchi, "A Revision of the Japanese Species of Homoneura (Homoneura) (Diptera, Lauxaniidae) Part 3", Kontyu 53, 491 (1985). (ここからダウンロードできます)
残念ながら、外観についての記載が僅かなので、よく分かりませんが、この種のホロタイプ標本を大阪市立自然史博物館が所蔵しているようです。その標本写真が公開されていました。それを見ると、確かによく似ています。これかもしれません。「日本昆虫目録第8巻」によると、Homoneura tridentataは本州、九州、南西諸島に分布しているようです。
最後はマンションでよく見るクモなのですが、未だに名前が分かりません。
雑談)奈良県への引っ越しまで1週間を切ってしまいました。たぶん、今日撮影した虫を後1,2回ブログに出して、それが最後になると思います。引っ越し先は田んぼに囲まれたマンションなので、たぶん、マンションの廊下での虫探しは無理かなと思って、少し、周りをぶらぶらして虫やら鳥やら植物やらを探していこうと思っています。ブログのタイトル「廊下のむし探検」は合わないので、新しく「奈良のむし探検」というブログを作り、そちらに出していこうと思っています。今日はとりあえず表紙だけ作ってみました。あまり変わり映えはしないのですが・・・。これからもよろしくお願いします。
奈良のブログも楽しみにしています。
日本産Forcipomyiaは60数種。私にとってはなかなか恐ろしい数です。まずは亜属の検索からですね。コメントどうも有難うございました。今後、どうなるか分かりませんが、これからもよろしくお願いします。