RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

Living Management Consultancy Project

2012-06-29 03:42:29 | MBA13全般
ご無沙汰しています、RSM 2013のゆーけーです。

時間が経つのは早いもので、もう留学してから半年が経とうとしています。

ビジネスの基本的な科目が集中した2学期の試験も何とか終わり、息をつく暇もなくMBAプログラムのヤマ場を迎えます。

Living Management Consultancy Project (LMCP)。
文字通り、これまで学んだ内容を使って実際の企業の課題の解決策を提案する、というプロジェクトで、2学期のチームで行います。
実際のビジネスとの接触ということで非常に重要なパートです。

どの会社のプロジェクトを担当するかは抽選で決まります。
今年の企業は、Philips Lighting、Philips Healthcare Education 、Philips Healthcare Business Environment、Eneco、Photanolでした。

そして抽選の結果、我々のチームはPhilips Lightingを担当。
担当企業が決まると、まずは課題と資料を与えられて読み込みます。
担当企業によって資料の量や内容が異なるようですが、我々は比較的多い資料を与えられていたようです(企業によってはほとんど資料がなかったというケースも)。

資料を読み込んで数日後、次に企業のプレゼンと質疑応答があります。
ここでクライアント側が自分たちの立ち位置と求める課題・解決策を示します(我々のケースでは最初にプレゼンの資料をもらっていました)。
そしてプレゼンの後に質疑応答。
基本的にこの機会しか企業側に質問することができないので(一応メールでのコンタクトはできるようでしたが)、事前にチームで質問すべき事項を考え、確認すべき点などをぶつけました。
事前に用意した質問が終わっても時間が残ったので、他にいくつか質問をし、自分も一つ質問をしてみました(企業内のリソースを使った解決策が可能か否か)。

クリアにすべき点を確認すると、そこから提案の作成とストーリー作りに入ります。
基本的なストーリーとしては、「マーケットが変容しているので、新たなセグメントに参入してビジネスチャンスを確保する必要があるため、新たなマーケットに参入するために業務提携あるいは買収によってノウハウを獲得すべき」という内容です。

そしてその展開でざっくりプレゼン資料を作ると、次にコンサルタントにチェックしてもらう機会が与えられます。
コンサルタントにストーリー展開を説明したところ、概ねOKで若干説得力を増すために改善すべき点を指摘されましたので、その点を踏まえて提案及びプレゼン資料をブラッシュアップしていくことになりました。

そして、ストーリーの細部について隙をなくしたり、リサーチをしたり、また見せ方に工夫をしたり、と準備を進めていきました。

そしていよいよプレゼンの日。
クライアント及びRSMの教授等にプレゼンをした後、それをもとにQ&Aが行われます。
プレゼンは3人で行いますが、質問は全員に当てられますので、リスニング・スピーキングが苦手でも避けることはできません。従って私も回答する義務があります。
リスニングもスピーキングも得意ではないので戦々恐々としていましたが、チームメイトから「質問が分からなかったら聞き返したりゆっくり話してもらうようにお願いしても大丈夫」というアドバイスを受けていたので、何とかなるだろうと腹をくくることにしました。




そして見事にプレゼンが終わり、いよいよ質疑応答に。
まずはプレゼンに対する基本的な確認。チームメイトがうまく回答していきます。
そして次第に突っ込んだ内容に。聞きながらこれは回答するのが難しいな、と思っていましたが、やはりチームメイトがよく捌きます。
このまま当たらずに終わってくれないかな、なんて思ったりもしていましたが、当然そんな訳にもいかずついに指名されてしまいました。

質問された意味が不明確で若干苦し紛れ感がある回答ですが、なんとか絞り出して終了。あとはチームメイトがフォローしてくれました。

一度目の質疑応答が終了して、一旦退室。
がっくりオーラが出ていたのでしょう、チームメイトたちがあれは難しい質問だったし、よく回答したよ、と励ましてくれました。
と同時にあれはこう回答すべきだったということがその時になって頭に浮かんできて、緊張していたとはいえ悔しい思いばかりが募りました。

そして二度目の質疑応答。
こちらは指名されることもなく聞いているだけで終わりました。
結局質問は1問だけで、その内容も今ひとつという悔しい結果で幕を閉じました。

それでも最低限の自分の仕事は果たしたということでホッとしました。



今回のプロジェクトを通じて、プロジェクトの進め方や議論の仕方、フレームワークの設定の仕方など学ぶところは色々ありましたが、一番勉強になったのは「その気になれば貢献できる」ということと貢献の仕方を改めて学んだことかもしれません。

ともあれ、何とかプロジェクトが終わったことでプログラムのヤマ場を終えて折り返し地点を越えることになりました。

3学期以降はかなり時間の余裕があるので、就職活動を含め、より自分のしたいことができることになります。
もちろんこれまでも得るものは多かったのですが、今後より多くのものが得られるようにこの時間を有意義に使っていきたいと思います。

最後に、これまで付き合ってくれた2学期のチームメイトに感謝!