309．大相撲初日協会ご挨拶

【両国国技館】

　大相撲秋場所が始まった。白鵬の「綱取り」、成長著しい把留都の
活躍等、角界も新たな展開を迎えている。

　さて、恒例の初日の協会ご挨拶だ。あいかわらず北の湖理事長は、
おもむろに懐から「紙」を取り出し、それを「読み上げている」だけ。
過去の歴代の理事長もみなそうだった。

　それに対して、挨拶の内容は毎場所さほど変化がないようだ。

　初日にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。本日九月場所を開催
　・・・（中略）・・・ご挨拶とさせていただきます。
　平成１８年９月１０日　財団法人相撲協会理事長　北の湖敏満

　口上（スピーチ）は、時間にして約３分ほどであろう。一度でよい。
「紙」なんか見ないで胸をはり観衆と目を合わせ、颯爽とした表情で
スピーチする理事長に巡りあってみたいなあ。確かに「土俵上の充実」
も重要だ。しかし、大相撲の改革は、まずそんなところからだと思う。