今まであまり記事に書いたことがなかったですが、都市伝説とか超常現象、謎生物の話とか好きです。
例えば、謎生物の力でコスプレ変身して戦う超常娘の都市伝説とか。
あ、頻繁に書いてる。
脱線するといつまでも脱線しそうなので本題。
お子様時代に聞いた不思議現象の嘘やオーパーツ話のネタ晴らしとか好きなもので、その手のサイトは時々読んでます。
で、「科学の理解度判定問題」というのがあったのでやってみる。
以下の問いについて、科学的思考としてより妥当だと思われる答えをa, bから選択せよ。また、それを選択した理由を自由に記述せよ(答え 各2点、理由 各18点 合計100点)。
答え:b
理由:
不合理なもの・不明なものを明確にしていくことが、科学の発展を意味するので、適切な批判は行っていくべき。
「批判」というのが「不当な迫害」なら別ですが。
一つの失敗でその人の将来を根こそぎ奪うような、そういう「批判」のやり方とかさ。
答え:b
理由:
注意して作った結果、本当に絶対に間違いがない万物理論が見つかるんならいいんですけれど。
現実にはそんなもの作れないので、間違いを想定しない・受け入れない理論は、その時点で間違ってる。
(正直、設問の意図がよく分かりませんが)
余談ですけど、工場の検証工程やプログラムのテスト作業では、必ず不具合を一定割合以上は見つけるようにと言われます。
合格率100%なんてありえないし、そうなった場合、テスト方法が緩すぎて役に立っておらず、出来上がった製品の質も保証できてない。
答え:a
理由:
少なくとも、例が全く見つからないよりは確実。
ただし、他の(もっと単純で検証済の)理論で説明できるのに、わざわざその新理論を持ち出す必要はないし、有効性に乏しい似たような例を大量に集めても正しさの増強にはならない。
設問の意図が、「こじつけた例や貧弱な根拠には意味がない。いくら実例を見つけても真実の証明にはならない」なのか「幾多の例の積み重ねで実証する方法もある。そもそも絶対的真実を証明するのは不可能」なのかが分からない。
必ずしも「例が見つかった=正しいと検証された」とはいえない、ということを聞きたいんでしょうか。
まぁ様子から見て、「正解」の選択肢は「全てb」っぽいですけど、あえて。
実体験でも『詳細な理屈は分からんが、肯定する例は出てくるし否定する材料もないし、多分正しいんじゃ?』ってことは結構あります。
日常の実体験レベルのことで「だからそれは真実だ」とするのは科学的だと思いませんが、きちんとした研究レベルでもそういうことは多々あるでしょうし、後付で『詳細な理屈』が見つかっていくこともある。
(ていうか、研究のスタートラインにそれ以外の思考工程があるんだろうか)
私は統計畑の人間なので、特にそう思ってしまいます。
答え:b
理由:
「存在しない」ということを証明するのは困難だから。
…という理由もですが、「白いカラスはいない」は常識的にも経験的にも正しいから。
だからそれに反する側が先に証拠を提出する必要がある。
「『~ではない』は証明できない」は時々勘違いしてる人がいる気がします。
例えば「『タバコは健康に悪影響はない』を証明するのは悪魔の証明だ。だから証明しろというのは不公平だ」とか。
常識的にも経験的にも悪影響があるのだから、それに反する以上、証明の必要があります。
タバコの場合、「悪影響がある」とする側が散々証拠を提出してるので、ちょっと違う話かもしれないですが。
仮に設問が「カラスは黒いvsカラスは黒くない」だとしたら、「黒くないことを証明するのは不可能だから、黒いと主張する側が根拠を述べるべきだ。出来なければカラスが黒いとは認められない」では筋が通ってない。
実際にカラスを見れば明らかに黒い。
それに対して、「いやそれは光や目の錯覚の可能性がある」「だからもっと『科学的な』検証を経なければ証拠になりえない」「そもそも『黒』『カラス』とは何なのか科学的に定義しろ」ではグダグダになってしまう。
問1とも絡みますが、「多数派だから絶対的に正しい」と言いたいわけではもちろんないです。
でも、多数派を納得させたいなら少数派がまず根拠を示さないと。
(適切かどうかはさておき、ある程度の検証は乗り越えてるから「多数派」になってるわけですし)
何をもってして「多数派」や「根拠」とするかはその時々でしょうけれどね。
答え:b
理由:
間違いを間違いと気づいて進歩できるのが科学の良い所。
どんな理論も、幾多の失敗や検証を経て世に発表されます。
そこで更に幾多の失敗や検証を経て、世の主流になる。
その主流理論も、幾多の失敗や検証を経て、現代に至る。
これからも主流理論はどんどん変わっていくんでしょうけど、個人の研究者・研究室・学会でやってることをスケールアップしただけの話であって、「科学の失敗」ではない。
ネタに走ろうとして走れなかった気がする。
あと本題とは微妙に無関係ですが、仕事をしてて最近ストレスになってることが。
一緒に仕事をしてる人が変な考え方をするもんで、どうにもやりにくい。
「不具合Aがある→だからこのシステムは正常に動かない」
という問題がでた後、
「不具合Aを直した→だからこのシステムは正常に動く」。
こういうことを平気で言ってくる。
他にも、お客さんの要望に対して「正しい計算結果を返すシステムを作ります」と安請合いするとか。
何をもってして「正しい」と検証するのかとか、そもそも検証可能なことなのかとかを全く考えていない。
「これこれこういう計算式を使って、その計算結果としては正しい数値を出します」は保証できるけど、その値が求められている真実正しい値かなんて証明できないのに。
そんなこともあったので、需要は全く無さそうな記事ですけど書いてみた。
例えば、謎生物の力でコスプレ変身して戦う超常娘の都市伝説とか。
あ、頻繁に書いてる。
脱線するといつまでも脱線しそうなので本題。
お子様時代に聞いた不思議現象の嘘やオーパーツ話のネタ晴らしとか好きなもので、その手のサイトは時々読んでます。
で、「科学の理解度判定問題」というのがあったのでやってみる。
以下の問いについて、科学的思考としてより妥当だと思われる答えをa, bから選択せよ。また、それを選択した理由を自由に記述せよ(答え 各2点、理由 各18点 合計100点)。
【問1】新しい理論は科学を発展させるから、新たな主張にはあまり厳しい批判をせず、大事に扱うべきである。 a. その通り b. そうではない |
答え:b
理由:
不合理なもの・不明なものを明確にしていくことが、科学の発展を意味するので、適切な批判は行っていくべき。
「批判」というのが「不当な迫害」なら別ですが。
一つの失敗でその人の将来を根こそぎ奪うような、そういう「批判」のやり方とかさ。
【問2】これからも絶対に間違いが見つからないように注意して作られた理論は、当然正しい理論である。 a. その通り b. そうではない |
答え:b
理由:
注意して作った結果、本当に絶対に間違いがない万物理論が見つかるんならいいんですけれど。
現実にはそんなもの作れないので、間違いを想定しない・受け入れない理論は、その時点で間違ってる。
(正直、設問の意図がよく分かりませんが)
余談ですけど、工場の検証工程やプログラムのテスト作業では、必ず不具合を一定割合以上は見つけるようにと言われます。
合格率100%なんてありえないし、そうなった場合、テスト方法が緩すぎて役に立っておらず、出来上がった製品の質も保証できてない。
【問3】新しく立てた理論について、その理論で説明できるという例を沢山見つければ、その理論の正しさはどんどん確実になっていく。 a. その通り b. そうではない |
答え:a
理由:
少なくとも、例が全く見つからないよりは確実。
ただし、他の(もっと単純で検証済の)理論で説明できるのに、わざわざその新理論を持ち出す必要はないし、有効性に乏しい似たような例を大量に集めても正しさの増強にはならない。
設問の意図が、「こじつけた例や貧弱な根拠には意味がない。いくら実例を見つけても真実の証明にはならない」なのか「幾多の例の積み重ねで実証する方法もある。そもそも絶対的真実を証明するのは不可能」なのかが分からない。
必ずしも「例が見つかった=正しいと検証された」とはいえない、ということを聞きたいんでしょうか。
まぁ様子から見て、「正解」の選択肢は「全てb」っぽいですけど、あえて。
実体験でも『詳細な理屈は分からんが、肯定する例は出てくるし否定する材料もないし、多分正しいんじゃ?』ってことは結構あります。
日常の実体験レベルのことで「だからそれは真実だ」とするのは科学的だと思いませんが、きちんとした研究レベルでもそういうことは多々あるでしょうし、後付で『詳細な理屈』が見つかっていくこともある。
(ていうか、研究のスタートラインにそれ以外の思考工程があるんだろうか)
私は統計畑の人間なので、特にそう思ってしまいます。
【問4】"「白いカラスが存在する」という主張と「白いカラスは存在しない」という主張は対等なのだから、双方が証拠を持ち寄って議論すべきだ。"という考えは科学的である。 a. その通り b. そうではない |
答え:b
理由:
「存在しない」ということを証明するのは困難だから。
…という理由もですが、「白いカラスはいない」は常識的にも経験的にも正しいから。
だからそれに反する側が先に証拠を提出する必要がある。
「『~ではない』は証明できない」は時々勘違いしてる人がいる気がします。
例えば「『タバコは健康に悪影響はない』を証明するのは悪魔の証明だ。だから証明しろというのは不公平だ」とか。
常識的にも経験的にも悪影響があるのだから、それに反する以上、証明の必要があります。
タバコの場合、「悪影響がある」とする側が散々証拠を提出してるので、ちょっと違う話かもしれないですが。
仮に設問が「カラスは黒いvsカラスは黒くない」だとしたら、「黒くないことを証明するのは不可能だから、黒いと主張する側が根拠を述べるべきだ。出来なければカラスが黒いとは認められない」では筋が通ってない。
実際にカラスを見れば明らかに黒い。
それに対して、「いやそれは光や目の錯覚の可能性がある」「だからもっと『科学的な』検証を経なければ証拠になりえない」「そもそも『黒』『カラス』とは何なのか科学的に定義しろ」ではグダグダになってしまう。
問1とも絡みますが、「多数派だから絶対的に正しい」と言いたいわけではもちろんないです。
でも、多数派を納得させたいなら少数派がまず根拠を示さないと。
(適切かどうかはさておき、ある程度の検証は乗り越えてるから「多数派」になってるわけですし)
何をもってして「多数派」や「根拠」とするかはその時々でしょうけれどね。
【問5】科学の歴史において現代では間違いとされる理論が主流になっていた事が多々ある。これは科学が失敗した例である。 a. その通り b. そうではない |
答え:b
理由:
間違いを間違いと気づいて進歩できるのが科学の良い所。
どんな理論も、幾多の失敗や検証を経て世に発表されます。
そこで更に幾多の失敗や検証を経て、世の主流になる。
その主流理論も、幾多の失敗や検証を経て、現代に至る。
これからも主流理論はどんどん変わっていくんでしょうけど、個人の研究者・研究室・学会でやってることをスケールアップしただけの話であって、「科学の失敗」ではない。
ネタに走ろうとして走れなかった気がする。
あと本題とは微妙に無関係ですが、仕事をしてて最近ストレスになってることが。
一緒に仕事をしてる人が変な考え方をするもんで、どうにもやりにくい。
「不具合Aがある→だからこのシステムは正常に動かない」
という問題がでた後、
「不具合Aを直した→だからこのシステムは正常に動く」。
こういうことを平気で言ってくる。
他にも、お客さんの要望に対して「正しい計算結果を返すシステムを作ります」と安請合いするとか。
何をもってして「正しい」と検証するのかとか、そもそも検証可能なことなのかとかを全く考えていない。
「これこれこういう計算式を使って、その計算結果としては正しい数値を出します」は保証できるけど、その値が求められている真実正しい値かなんて証明できないのに。
そんなこともあったので、需要は全く無さそうな記事ですけど書いてみた。
【問2】そのような理論はないので、設問自体に意味がない。
【問3】その通り。但し、それだけでは不十分。
【問4】そうではない。但し、「すべきでない」という主張が科学的という訳ではない。
【問5】例による。一概には言えない。
>問1
かなり自分にも関係のある話だと思いますよ。
上司や先生がこれを分からないタイプだと苦労します。
「新しいものは何でもまずは取り入れてやってみろ。口だけで批判するな」みたいな。
>問2
これ、疑似科学との想定問答集なのでこの設問が入ってるんですよ。
しばしば「間違いの可能性があるのに、科学を信じられるか」「科学は『おそらくそうだろう』ということを『事実』と呼んでるだけで、本当の確証はない。だからダメだ」のようなことが疑似科学(えてして誤った宗教)から出ます。
ですので、「そのような理論はない」ということ、それ自体が「答え」であり、「設問の意味」です。
>問3
出題者の意図としては確証バイアスを示唆したかったようです。
(理論を証明したいという先入観があると、なんでもないことも証拠のように思える。一つ見つかると更に先入観が強まり、どんどん偏見と勘違いが強化されていく)
>問4
「すべきである」の否定形は「すべきとは限らない」ですね。
>問5
その「例」を挙げていただかないとコメントのしようもないですけれど…。
一般的にあげられる「科学の失敗例」としては錬金術や天動説、創造論などがありますが、あれらも「失敗」ではないと個人的には考えます。