は~るのおがわはさらさらゆくよ~
の『春の小川』は誰もが知る文部省唱歌です。
1912年、高野辰之作詞、岡野貞一作曲。
この歌の題材になった川<河骨川>が、渋谷区のど真ん中を流れていた事は、
最近メディアでも取り上げられるようになったので、
ご存知の方も多いと思います。
現在も暗渠としてひょろひょろとした路地が残っています。
ではその源流は今どうなっているんでしょうか。
代々木公園のすぐ横にある石碑をスタートし、
昔の地図と今の地図を見比べながら進んでみました。
途中、よくわからくなるところもありますが、
昔の地図をたよりに進むと、
ちゃんと暗渠が続いているのがわかります。
小田急線の参宮橋駅近辺から西へ蛇行し、
やがて山手通り(環状6号線)へ突き当たるのですが、
その突き当たり近辺の光景がこれです。
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道を迂回し山手通りへ出て、同じ位置を探してみると、
どうやらここがそうみたいです。
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春の小川は、
牧歌的な日本の原風景を連想させる魔力のある歌ですが、
現在の様子を見る限り、その面影はどこにもありません。
すみれやれんげの花もなければ、こぶなの群れも、
およそ想像できません。
昔の地図をみると、
山手通りを越えてほんの少し先が源流だったように書いてあります。
一応その近辺も探してみましたが、
山手通りを渡ると暗渠らしき道もわからず、
源流もどこなのかはっきりわからなくなります。
脇のマンションもだいぶ寂れた感じに見えました。
まさにスキーが出来そうな感じでした。
撮影は更に1年は前だと思うんで、
たぶん今から4年くらい前でしょうか。
そのころは野放しだったのですが、
なにやら工事とか始まるのでしょうか?