黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

鹿島鉄道線 #08 桃浦駅跡

2012-02-14 09:41:22 | 鉄道遺産
2007年に廃線になった、茨城県の中部、
石岡駅から鉾田駅を走っていた鹿島鉄道線を、
シリーズでアップしています。

鹿島鉄道線路線図
鹿島鉄道線路線図

前回最期にアップした八木蒔駅駅の次は桃浦駅です。
2010年の時点では、浜駅や八木蒔駅同様、
線路はなく駅の関連施設だけが残っていました。

鹿島鉄道桃浦駅跡
鹿島鉄道桃浦駅跡

Mapion
構内の外れにぽつんと立つ信号機。
足元に線路がなく、ただの草むらに立つ信号機は、
時空を超えて突然現れた様な錯覚を覚えます。





鹿島鉄道桃浦駅跡
鹿島鉄道桃浦駅跡

これまで見て来た駅と同様、桃浦駅も無人駅でしたが、
かつては駅員がいた駅だったので、
小さいながらホームとは別の場所に駅舎があります。
wikiを見ると、かつては駅前に水泳場等もあり、
沿線の観光地として賑わったようです。





鹿島鉄道桃浦駅跡
鹿島鉄道桃浦駅跡

駅舎は鹿島鉄道の特徴でもある丸太を使った造り。
小さい鉄の出札やプラスチック製のベンチが、
かつて利用していた人たちの面影を今に伝えます。





鹿島鉄道桃浦駅跡
鹿島鉄道桃浦駅跡

2010年の時点で駅の関連施設が最も残る駅で、
ホームの外れには、詰め所など幾つかの建物も残っていました。





鹿島鉄道桃浦駅跡
鹿島鉄道桃浦駅跡

駅前ロータリーに残る「桃浦驛新道開設記念碑」。
大正15年(1926)、常陸小川ー浜駅間開通の際に、
国道から桃浦の駅前までの道路を造った記念碑。
Mapionで見てもお分かりの通り、100mにも満たない道路です。
しかしこれだけの記念碑が残っていることから、
当時の鉄道に対する大きな期待が感じられます。





鹿島鉄道/小さな鉄橋
鹿島鉄道/小さな鉄橋

Mapion
桃浦駅を出ると、鉄道は最も霞ヶ浦に接近します。
この付近の線路はちょっとした堤になっているので、
ところどころ小さな鉄橋が設置されています。
頭を下げないと通れない、極めて低い鉄橋です。





鹿島鉄道沿線
鹿島鉄道沿線

Mapion
ここからはもう線路は残っていないので、
並走する国道355号線へ出て、
形の残る最期の駅、小川高校下駅を目指します。
国道355号線から見る鉄塔と筑波山。
筑波山は標高900m弱の低い山ですが、
茨城の南部は、その殆どが平地なので、
色々な所から見る事が出来ます。





鹿島鉄道/小さな鉄橋
鹿島鉄道/小さな鉄橋

小川高校下駅近くの用水路をまたぐ小さな鉄橋。→Mapion


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★ 廃線跡の記録 2 ★

  

KLO@廃墟徒然草による鹿島鉄道線のリポート掲載。
その他、鉄道ファンとはひと味違う、
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