黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

庄内交通湯野浜線 善寶寺駅跡

2011-10-26 01:40:11 | 鉄道遺産
前回までくり電や細倉鉱山など、
宮城県の県北ロケをアップして来ましたが、
今回からは隣の山形県へ移動し、アップして行こうと思います。

山形県の日本海にほど近い内陸に、
かつて走っていた庄内交通湯野浜線の善寳寺駅が、
今も残っています。→Mapion

庄内交通湯野浜線は、かつて新潟県の鶴岡から、
日本海沿岸の温泉地、湯野浜温泉までを結んでいた、
昭和4年(1929)に開業した鉄道です。

操業時は温泉への観光客や善寶寺への参拝客で賑わったもの、
モータリゼーションに押されて昭和50年(1975)に廃止。

35年も前の廃線なので、殆どの施設は残っていませんが、
廃線後鉄道記念館として営業していたおかげで、
現在でも唯一残っているのがこの善寶寺駅です。

しかし鉄道記念館も90年代には閉館し、
今は訪れる人がいない記念館の跡が、
ひっそりと眠っているだけです。



現在も残る記念館。







当時の姿を留める駅構内と、
1輛だけ保存された車輛。







植物に埋もれながらひっそりと佇む車輛。







味のある木造の待合室。
善寶寺駅には、ホーム2つと車輛1輛、
そしてこの待合室だけが残されています。







善寶駅に隣接して、国内農産物米穀検査場所がありますが、
その建物の前面に沿って、
湯野浜線は走っていたようです。→Mapion







善寶寺は敷地も広く、とても風格のあるお寺でした。







善寶寺は、かつて人面魚ブームと共に、
その名を全国に知られた寺でもありましたが、
今は殆ど訪れる人もいないようです。
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ブログ付属のフォトアルバムに廃線百景をアップしました。
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善寶駅のリポート掲載
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くりはら田園鉄道もフィーチャーした、
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