遠(かなた)の世界

小説出版のご案内、徒然ポエム、たまには短編小説。エッセイ。

春馬くんの手を離してあげる?

2021-05-07 07:17:37 | 三浦春馬
先日、春友さんが
お母様が亡くなられたことを
書いておられました。
入院中からお母様は、
「もう、手を離しておあげなさいな」と
おっしゃっていたそうです。
もう、天国へ行かせてあげなさいという
意味だと思います。
 
 
私なら、自分が死ぬまでずっと離さない、と
思ったのですが、人生の終わりを間近に
なさった方のお気持ち、心に沁みました。
 
 
もう手を離してあげるのも愛情
ずっと熱く思い続けるのも愛情
どちらも春馬くんを思う故の気持ち。
正解は無いと思います。
 

 
 
 
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三浦春馬氏、デビュー作「あぐり」前後の出演作

2021-05-04 15:20:14 | 三浦春馬
三浦春馬氏デビュー作「あぐり」後の
出演、長渕剛氏 主演ドラマ
「ボディガード」
1997年7月10日
いじめっ子役の南条サトシを演じています。
しっかり目つきでいじめっ子を演じています.
<南条サトシ役>
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三浦春馬氏主演「天外者」ハワイ国際映画祭出品 &デビュー作「あぐり」

2021-05-03 09:38:51 | 三浦春馬

三浦春馬氏 最後の主演作、「天外者」が

ハワイ国際映画祭に出品されることに決定しました。

一般の映画館での上映の可能性が高まりました。

期待します。

 

https://hiff.org/events/tengaramon/?fbclid=IwAR3a6UQh9DrE1S_hgdxgwx4aV5H9-fCxv7nzXPfQplL18D2nLTUvHPLElyc

********************

 

朝ドラ「あぐり」

春馬氏のデビュー作が再放送されております。

出演部分を24年ぶりに見ることができてました。

東京の夫の元に向かうあぐりが、汽車の中で出会う親子連れ。

小さい男の子が、「お腹がすいた~~」とぐずるシーン。

母親が「次の駅で何か買ってあげるから」と言っても

「お腹すいた~、お腹すいた~、お腹すいた~」連呼。

 

あぐりが「どうぞ」と でっかいおむすび🍙を差し出すと

「ありがとう」も言わずにぱくついていた少年。

字幕では「子供」になってますが、

ちゃんと「しょうたろう」という役名がありました!!

 

 

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三浦春馬氏イメージ短編「瞳があなた!」第九、十章(終)」

2021-04-30 09:54:27 | 三浦春馬
<イメージ>
 冴久馬―― 三浦春馬
 マナ ――― ??


     < 第 九 章 >
 
「冴久馬くんよね?ほら、私よ、マナ!
同じ高校にいたでしょう、日本の」
漁師の青年に駆け寄って叫んだが、
不思議そうに見返すだけだ。
ボウボウに伸びた髪が茶褐色に焼けている。

「マナ、どうした。こいつは言葉がわからないんだ」
クンバさんが言う。
「わからないの?この人は日本人よ、私と同じ」
クンバさんは しょんぼりして首を振った。
「言葉だけでねえ、浜辺で気を失って倒れていて、
何も覚えてねえだ」

「なんですって!」
漁師の青年の瞳は焦点があっていない。
「あなたは、冴久馬くんよ。ご両親も心配して待っている。
どうして分からないの?私だってば、マナ。
ねぼけマナコのマナ!」

私のことが分からない!?
記憶喪失……。
なんてことだろう。
だから、待っても待っても帰ってこなかったんだわ。

呆然としているうちに、クンバさんは、
冴久馬を連れて浜へ帰っていってしまった。


    < 第 十 章 >

そうだ!
退屈な会議中に思いついて、つい叫んでしまったので、
活動チームの皆が振り向いた。
「あ、すみません、なんでもないんです」
と言いながら、我ながらナイスアイデア!と
心の中で笑っていた。

冴久馬くんが大好きだった、
カメレオンを見れば、記憶が戻るかも?
しかし、超、難関なのが 
カメレオンをどうやって持って行くか、だ。

クンバさんに相談してみると、この島にも南米のと似た
緑色のおぞましいのがいるらしい。
「おし、俺がどこかのジャングルで探してきてやろう」

そして、数日後、クンバさんが分厚い唇を
ニヤケさせてやってきた。
手には、ヤシの葉で囲んだ宝石のような??カメレオン。
顔がひきつり、トリハダがたつのをどうしようもできないが、
浜で魚をより分けている冴久馬くんのところへ向かった。
 


「冴久馬くん、これ、分かる?」
カメレオンをクンバさんの手からぶら下げて
見せられた彼の表情は、うつろなまま。
「君が大好きだった、カメレオンよ。
ほら、子どもの時に大切にしてたでしょう」

すると……すると……
乾燥ワカメののれんの間から覗いていた 
彼の瞳に小さな光がともった。
「お前……、ねぼけマナコのマナ!大丈夫なのか、
 気を失っちまって!」
「え……」
魚のにおいの沁みついた仕事着の
ポロシャツのままの胸に、
ぎゅうううう~~~~~と、抱きしめられた。

「やっぱり、冴久馬くん……その瞳があなた!
すぐに分かったわよ、キラキラした瞳が変わっていない!」
 


「良かったあ、俺、カメレオンの
カメ吉にびっくりさせちまって、どうしようかと、
パニクッちまって急いで帰っちまったから。
で―――保健室で目を覚ましたのか?」
「え?」
と思っている間に、ぐちゃぐちゃに抱きしめられた。
「マナの眼が俺、好きなんだ。ねぼけマナコのよ。
 
ゴメンよ、ゴメンよ、カメ吉にあんなに
ビックリするなんて思わなかったんだ……」

ま、待て。。。
記憶が戻ったらしいけど、
保健室って小学校の記憶だろう。
 
そんなことにはお構いなし、
磯くさい胸から逃げられない。
クンバさんの捕まえてきたカメレオンが、
のっそりと私の腕に昇ってきたけど、
今度は必死で悲鳴をかみ殺した。
大好きな瞳の冴久馬くんが帰ってきたのだから―――。

ほっとしたとたんに、
 
「ん?なんかお前、老けてないか?
 保健室のオバチャン先生かと……」

★★★(@_@;)★★★!!



「瞳があなた!」 完。ってほど長くない(笑)

★最後まで お読み下さいました方へ
 心より感謝申し上げます。
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三浦春馬氏イメージ短編「瞳があなた!」第七、八章

2021-04-29 09:18:41 | 三浦春馬

<イメージ>
 冴久馬 ――― 三浦春馬
 マナ ――――  ??



    < 第 七 章 >

 黄金の浜辺に波が打ち寄せている。
 潮騒とともに、薄い薄い波が繰り返しひた寄せる。
 大昔からこの十年も変わらず。
 二十六歳になった私は日本から遠く離れた

 南の島にいた。
 あの日、高校の修学旅行で行くはずだった、

 あの島に。



 十年前の事故を忘れるはずはない。
 冴久馬がまだ帰らない。
 だからかもしれない。
 大人になってから、この島での発展補助の
 海外派遣の仕事を選んだのは。

 まだ、思春期だった冴久馬。
 教室の机の上をスニーカーのまま

 飛び跳ねていた冴久馬。
 誰よりも太陽のような笑顔をして、
 青空の下、汗臭そうなシャツでボールを転がしていた。
(えっ?な、なんか、こんなのが頭に浮かぶって、
 まるで冴久馬のことを?)
 思い切りぶんぶん頭を振って、水平線に背を向けた。

「どうしたの、マナさん」
 活動仲間たちが不思議そうに声をかける。
 二年前に おじいちゃんはこの世を去っていった。
 ベレー帽が似合った。大正生まれのおじいちゃん。
 最期まで「冴久馬を待っててやれ」って言っていた。



 そして、今、派遣されて立っている小さな島は 
 なんという偶然!
 おじいちゃんと冴久馬のおじいちゃんが戦争の時に
 一緒だった島だった、と
 お父さんからのメールで知った。



      < 第 八 章 >

 島の市は賑やかだ。
 褐色の肌の老若男女が カラフルな民族衣装で
 押し合いへしあいしている。
 市にならぶ香辛料やフルーツの前で
 大声を張り上げている。
 ここに来て、二年になるからそんな風景を

 見慣れている。
 今日も良い天気だ。スコールは来るかな。

 



 市に魚を並べにくる、漁師のクンバさんが 
 ニコニコ笑いながらやってきた。
「マナ、久しぶりだな。こんなに焼けちまって。
 もう俺たちと見分けがつかないな」
「また、クンバさんたら、これでも私、乙女……」

 ……と、言いかけて、動けなくなった。
 クンバさんの連れている漁師の青年――― 
 ボロボロになったTシャツ、
 魚と取り換えたのか、腕にはカゴいっぱいの南のフルーツ。
 肩まで伸びたカサカサの髪の毛。
 彼から目がそらせない。



 島の漁師のなりをしていても、その瞳は
 思春期のままの冴久馬ではないか。
 そう――――。
 見間違えない。あの冴久馬の瞳だ。
 少年時代の頑張り屋さんの瞳に間違いない。
 
 潮騒も市場の喧騒も黙り込んだ。。
 黄金の南の島に、ポツンと立っているのは、
 頑張り屋さんの瞳の青年だけだ。

★第九章に続く。

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