一年たった

2009-06-18 13:40:15 | ヘルパーのお仕事
母の一周忌をすませて 色々なことが落ち着いて
私なり・・でしかないけど 
本格的にヘルパーの仕事に向き合うようになって
そろそろ一年がたとうとしている

一番初めにどきどきしながら入室したHさんは
あいかわらず しゃんとしていて 
私は ほんとうにかっこいい老後だなといつも感じている

この数年で見送った方もいたけれど
皆さん それぞれに自身の生活を営んでいらっしゃる
その中の ほんの少しの時間を共有させていただいているのが
私たちヘルパーの仕事なのだと思う

そして 昨年のこの時期に脳梗塞で入院して
今は 車椅子生活だけれど元気になったAさん
私はAさんとの関わりの中で 特に本当に多くを学ばせてもらった
意気に感じて できもしないことを引き受けてしまったり
情に流されてついふりまわされてしまったりした
仕事とプライベートの堺をあいまいにした私がいけなかったと
このごろになって やっとわかってきた気がする

また何よりも 車椅子での病院同行で トイレ介助やタクシーの移乗など
経験がない非力な私には かなり大変だったのを思い出す
はじめのうちは ほんとうに毎回どきどきで同行していた
短気で待てないAさんは病院の待ち時間でいつも怒り出し
私は彼女と看護婦さんとの間で 右往左往していた
最近では 看護婦さんたちが私の味方をしてくれて^^;
三科(整形外科・腎臓内科・脳外科)回る手順をよくしてくださって
だいぶ 待ち時間を短くできるようになった
それでも 毎回 Aさんは怒り出すのだけれど^^;
それも 太っ腹でおつきあいできるようになった
また 気がついたら 車椅子からタクシーへの移乗も
今までヨッコラショだったのが けっこうすんなりとできるようになった
体がコツを覚えたのかとも思うし
Aさんも 私の介助に安心を感じてくださって
なおさらやりやすくなったのだと思う
お互い怖がっていると 変に力が入ってうまく行かないのだ
きっと はじめのうちは 私の介助が心もとなかっただろうなぁ・・
何回か持ち上げたままずっこけそうになったし
椅子がずりっとずれて 危ない場面もなくはなかった^^;
そう思って改めて 去年の今頃を振り返ると 私はヘルパーではあるけれど
Aさんは初心者ヘルパーのヘルパーを身をもってしてくださっていたように思う
本当に いろいろなものを育てていただいたように感じる

一年前はAさんの病院同行がえんやらやっとだったのが
最近は その日はけっこう楽勝日みたいな感じがする
精神疾患をお持ちのTさんの病院同行のほうが
ずっと神経をすり減らせているのだと思うのだ
彼女との関わり方の距離も次第につかめてくるといいな・・



そんなこんなを考えていると
少し自分が進化したかなって 思いたくなった
そして 全部のご利用者さんやご家族に育ててもらって
素直に 感謝したい気持ちもわいてきた
習うより慣れろというけれど
本当にいろいろな経験が 自分を成長させてくれて
自分の自信や力になって行くのだと思った



今日は そんなことを 病院同行のタクシーの中で考えていた

Aさんの笑顔はとびきりかわしらしくて 大好きだ


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